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お知らせ 2021.03.12

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桜丘高等学校

「忘れないで」思い胸に 桜丘高があす「絆まつり」 復興支援市も

絆まつりのポスターを手に、来場を呼び掛ける女子生徒ら=豊橋市の桜丘高で

絆まつりのポスターを手に、来場を呼び掛ける女子生徒ら=豊橋市の桜丘高で

 豊橋市南牛川の桜丘高校の生徒らが、東日本大震災の被災地支援を目的に13日午前10時~午後3時、同市松葉町の市こども未来館ここにこで、被災地支援を目的とした「桜丘絆まつり」を開く。毎月11日前後に活動しており、今月は震災から10年の節目。生徒らは「震災を忘れないで」との思いを胸に、市民に来場を呼び掛けている。(斎藤徹)

 絆まつりは教職員や生徒会でつくる実行委員会が主催。東北地方と桜丘高校との関係をより強くしたいとの願いから「絆まつり」と名付けた。

 同校は震災直後に校内や豊橋駅前で募金活動を展開。寄せられた義援金で支援物資を購入し、発生した3月のうちに被災地に届けた。その後も毎月11日に豊橋駅前などで支援を呼び掛け、100万円以上集めた年も。現在は新型コロナウイルスの影響で学外での活動を自粛しているが、校内での募金は続けている。

 絆まつりには「復興支援市」と称し、同校の活動が縁で知り合った東北地方の飲食店などが魚介類やホルモンの屋台を出店する。サッカー部員らと簡単なサッカーゲームができるコーナーなども設置するほか、ダンス部や和太鼓部などのパフォーマンスもある。

 生徒有志たちは年に数回、被災地を訪れ、高齢者との交流会などさまざまなボランティア活動を続けている。生徒会長の2年、女子生徒も2019年12月に訪れた1人。震災当時、小学1年生だったため、被災状況を十分に理解できなかったが、津波で多くの児童や教職員が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校跡に立ち、「ここで同世代の多くの子どもが亡くなったのか」と実感が湧いたという。女子生徒は「コロナの影響で満足な活動ができていない。しかし震災を忘れないため、多くの人にとって、絆まつりが被災地のことを考える良い機会になってほしい」と話す。

 まつりは入場無料。感染防止対策として、来場者を300人に限定し、入り口で検温や消毒を実施する予定。収益の一部は被災地の支援に役立てられる。

(2021年3月12日 中日新聞朝刊東三河版より)
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