お知らせ 2021.03.13
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広がる「白いリング」活動 賛同者 目標5000人突破 豊川発 医療・介護従事者に感謝

校内で集めたメッセージを神谷さん(手前右)に届ける豊川高の生徒たち=豊川市の同高で
活動は新型コロナウイルス対応に当たる医療従事者にエールを送ろうと、市内のNPO法人「穂の国まちづくりネットワーク」と高齢者施設「ケアリゾートオリーブ」が1月中旬に始め、2月から活動を本格化した。NPO法人事務局のある、とよかわボランティア・市民活動センター(豊川市諏訪)など市内の5カ所でメッセージを受け付け、リングを渡している。
3月末までに5000個を目標に掲げたリングの配布は開始から1カ月半ほどで達成。市内外から個人のほか企業や町内会、野球チーム、児童クラブなど団体での参加も相次いでいる。主催者はリングを追加購入し、活動を続けている。
メッセージは、「子どもたちが安心して過ごせるよう、保育園で頑張っている保育士の方々に感謝です」「外食気分を味わえるよう工夫してくださる飲食業の方々、ありがとうございます」などと他の職種の人たちに対する感謝の記述もみられる。リングの追加購入用にと協賛金を持参する人や、「同じ活動をしたい」と県外からの問い合わせもあるという。
ケアリゾートオリーブ事務長の平野一彦さん(46)は「予想以上に多くの人からメッセージが届き、ありがたい」と感謝し、穂の国まちづくりネットワーク代表の神谷典江さん(58)も「互いを認め合い、差別や偏見のない社会にしていくことがコロナを乗り越えた証しにもなると思う」と話す。
10日は豊川市の豊川高校インターアクトクラブが同校で、生徒や教職員約900人から集めたメッセージを神谷さんに手渡した。クラブ会長の2年、女子生徒(17)は「医療従事者が誹謗(ひぼう)中傷を受けていることを知り、少しでも支えになればと思った。困った時にみんなで助け合える世の中にしていきたい」と語った。
寄せられたメッセージは市内の医療や介護の従事者らが登録しているインターネットの情報共有ツール「電子@連絡帳ほいっぷ」で随時紹介しているほか、市民活動センターに掲示している。今後、医療機関などに届けていく予定。
(2021年3月13日 中日新聞朝刊東三河版より)