お知らせ 2021.02.11
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キャリア教育で学ぶ偏見 杜若高 豊田市国際交流協職員ら講師

タフ・カールさん(左)の話を聞く生徒たち=豊田市平戸橋町の杜若高で
文化的背景や性別、障害など、多様な価値観の中で、自分と違う人に対して無意識の偏見や差別、無理解を向けてしまう「MA」。日本在住の外国人に「日本語が上手ですね」と褒めているつもりでも相手を傷つけている可能性もある。
1年生106人は、協会元職員で大学准教授の塚本江美さんや協会の豊田彬子理事長に、MAの具体例や現状を聞いた。その後、自分に偏見を向けられた場合の対処法を話し合った。
生徒たちは「気にしない」「注意する」のほか、傷つかないよう「メンタルを鍛える」との意見も挙げた。協会職員のタフ・カールさんは「MAは差別の一形態。意図的ではないので、脇にやられるが、それは攻撃される側の見方ではない」と指摘。相手の出自ではなく、その人自身に目を向けるようアドバイスした。
2年生は地域の起業者ら12人が、夢を持つことを通じて将来を描く大切さを語った。(服部桃)
(2021年2月11日 中日新聞朝刊豊田版より)