進学ナビ

HOME > 高校ニュース > スポーツ

高校ニュース

スポーツ 2021.01.08

誠信 V候補破り8強 春高バレー女子 準々決勝は惜敗

誠信-共栄学園 共栄学園に逆転勝ちし準々決勝進出を決め喜ぶ誠信の選手=東京体育館で

誠信-共栄学園 共栄学園に逆転勝ちし準々決勝進出を決め喜ぶ誠信の選手=東京体育館で

 第73回全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)は7日、東京体育館で3回戦と準々決勝があり、2年ぶり2回目出場の愛知県女子代表の誠信(扶桑町)は優勝候補の一角、共栄学園(東京)を2-1で破ってベスト8に進出。準々決勝では大阪国際滝井(大阪)とフルセットの熱戦を演じたが、終盤に連続得点を許すなど突き放され、1-2で敗れた。

■最後まで明るく 粘り強く

 相次ぐ強豪を打ち破っての堂々の快進撃。準決勝をかけた試合では、惜しくも一歩及ばなかったが、誠信は全国の舞台で持ち味を発揮し、最後まで明るく、粘り強いプレーを見せた。笑顔を絶やさない「お祭りバレー」。主将の三留(みとめ)選手(3年)は「悔しいが、自分たちのバレーを楽しんでやりきれた。3年間このメンバーで良かった」と涙を浮かべつつも充実感を漂わせた。

 昨年11月の県予選決勝の5日前、真子(まなご)選手(3年)が右膝をけがした。得点源の一人を欠いたチームだったが、エースでもある三留選手に加え、弓削選手や見並選手、岩島選手ら3年生が要所で得点を決めるなどチームを引っ張り、穴を埋めた。

 「キャプテンとしてつらいときにも、ほかの3年生が声を掛けて支えてくれた」と仲間への感謝を口にした三留選手。中村与直(よしき)監督は「3年生は自立した選手ばかりで、自ら考えて練習メニューを組み、アドバイスもほぼしていない。チームみんなで勝ち取ったベスト8」とたたえた。

 この日の3回戦では真子選手もピンチサーバーとして出場。3年生全員がコートに立った。「みんなが連れてきてくれた。本当にありがとう」と語った。(大野沙羅)

(2021年1月8日 中日新聞朝刊県内版より)
  • X

戻る < 一覧に戻る > 次へ