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スポーツ 2020.12.13

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多治見西高等学校

コロナ禍結束 14年ぶり躍進 多治見西高バレー部県総体3位 新チーム始動「来年こそ全国へ」

県総体の賞状を手に笑顔の部員たち=多治見市明和町の多治見西高で

県総体の賞状を手に笑顔の部員たち=多治見市明和町の多治見西高で

 多治見西高校バレーボール部が10、11月にあった全日本バレーボール高校選手権大会県代表決定戦兼県高校総合体育大会の女子で3位に輝いた。県全体の大会で同校が3位以上に入賞したのは14年ぶり。新型コロナウイルス感染症で思うような活動ができなかった中、結果を残した選手たちは「来年こそは優勝して全国大会へ」と誓う。 (片岡典子)

 顧問の二村(ふたむら)郁雄教諭(57)によると、同校バレーボール部は30年以上前に女子の部活動として創部され、2005年に県総体でベスト4進出、06年に県高校スプリングチャレンジカップで2位に入賞するなどした。しかし近年は全県的な大会ではベスト16が最高だった。

 チームの雰囲気が変わったきっかけは、県中学生選抜チームに参加した経験もある選手2人が昨年、入部したことだった。3年、戸松さん(18)は「もっと頑張らなきゃと思った。チームの雰囲気も以前よりピリッとした」と振り返る。

 今年1、2月の県高校新人バレーボール大会ではベスト8に進出。だがチームが勢いづいてきた中、国内で新型コロナが拡大し、3月から3カ月余り集まって練習や多くの大会ができなくなった。

 主将を務めた3年、三浦さん(17)は「目標がなく何のために練習しているのか悩んだ」と明かす。そんな中、部員たちはランニングや筋力トレーニングなど個人で練習した動画を無料通信アプリで共有。提案した3年、梅本さん(17)は「モチベーションを高めるのに役立った」と話す。

 6月中旬に念願の練習再開。「一日も無駄にできない」。練習や生活態度に対する気持ちのずれから、これまでぶつかることもあった選手たちの気持ちは、離れていた期間でかえってまとまっていた。

 県総体では、5回戦で強豪の済美に勝利。準決勝で岐阜第一に接戦の末、敗れた。2年、水野さん(17)は「3年生の先輩の最後の試合と思うと、難しそうなボールにも諦めずに食らい付いた」。梅本さんは「後輩たちは大会で頑張ってくれた。きっと3年生に気持ち良く終わらせたいと思ってくれたんじゃないかな」と感謝する。

 現在は1、2年生の新チームが始動。次の大会に向け、練習に取り組んでいる。2年、吉田さん(17)は「来年こそは全国大会に出場したい」と力を込める。

(2020年12月13日 中日新聞朝刊可茂版より)

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