スポーツ 2020.11.15
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高校ラグビー県大会 中部大春日丘、西陵 花園へ
第100回全国高校ラグビー県大会の決勝が14日、名古屋市瑞穂区のパロマ瑞穂ラグビー場であり、第1地区は中部大春日丘、第2地区は西陵が優勝した。両校は12月27日に大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕する全国大会に出場する。
今年は100回目の記念大会で2校に出場権が与えられたため、2つのトーナメントに分かれて争った。中部大春日丘は52-5で栄徳に圧勝し、8年連続10回目の花園出場。西陵は17-12で名古屋を破り、8年ぶり40回目の出場となる。
■「3回戦の壁 越えられる」 中部大春日丘
中部大春日丘は終盤の栄徳の猛攻をしのぎ、花園切符をつかんだ。前半12分の初トライまで得点できず、後半も1トライを返された27分以降は自陣でプレーする時間が続いた。司令塔の堀日選手(3年)は「優勝はうれしいが、自分のミスで目標の展開ラグビーに持っていけなかった。修正したい」と気持ちを引き締めた。
新型コロナウイルスの影響で練習が制限される時期もあった。それでも堀日選手は「自宅で筋力アップに取り組み、その後の練習試合では関西の強豪相手に当たり負けせずに前に出られるようになった」と手応えも得られた。
堀日選手に加え、主将のFW福田選手、FB阿曽選手は1年生から中心選手として花園でプレーしている。コロナ禍で試合ができることに感謝しつつ、宮地真監督は「1年生から出ているメンバーも多く、3回戦の壁を越えるチーム状態にある」と初の8強入りを見据えた。 (伊東朋子)
■前半のリード守り切る 西陵
西陵は前半のリードを守り切り、名古屋の追い上げをかわした。前半8分に川西選手(3年)のトライで先制し、続くゴールを池田選手(同)が決めて7-0。チャンスを確実に生かし、橋本(同)、主将の平野(同)両選手のトライで追加点。17-5で折り返した。
「後半は思うように攻め切れなかった」と山田和正監督が話す通り苦しい時間だった。攻撃は無得点だったが、名古屋を後半7点に抑えてしのいだ。
平野選手は、ラガーマン3兄弟の末っ子。この日の決勝を前に「思い切りやれよ」と激励を受けたという。兄弟初の花園出場を「この目標に向けて頑張ってきた。うれしい」と笑顔をはじけさせた。
第76回全国大会で優勝している西陵。この日の反省を生かし、久しぶりの大舞台で飛躍を狙う。 (鈴鹿雄大)
(2020年11月15日 中日新聞朝刊県内総合版より)
今年は100回目の記念大会で2校に出場権が与えられたため、2つのトーナメントに分かれて争った。中部大春日丘は52-5で栄徳に圧勝し、8年連続10回目の花園出場。西陵は17-12で名古屋を破り、8年ぶり40回目の出場となる。
■「3回戦の壁 越えられる」 中部大春日丘
中部大春日丘は終盤の栄徳の猛攻をしのぎ、花園切符をつかんだ。前半12分の初トライまで得点できず、後半も1トライを返された27分以降は自陣でプレーする時間が続いた。司令塔の堀日選手(3年)は「優勝はうれしいが、自分のミスで目標の展開ラグビーに持っていけなかった。修正したい」と気持ちを引き締めた。
新型コロナウイルスの影響で練習が制限される時期もあった。それでも堀日選手は「自宅で筋力アップに取り組み、その後の練習試合では関西の強豪相手に当たり負けせずに前に出られるようになった」と手応えも得られた。
堀日選手に加え、主将のFW福田選手、FB阿曽選手は1年生から中心選手として花園でプレーしている。コロナ禍で試合ができることに感謝しつつ、宮地真監督は「1年生から出ているメンバーも多く、3回戦の壁を越えるチーム状態にある」と初の8強入りを見据えた。 (伊東朋子)
■前半のリード守り切る 西陵
西陵は前半のリードを守り切り、名古屋の追い上げをかわした。前半8分に川西選手(3年)のトライで先制し、続くゴールを池田選手(同)が決めて7-0。チャンスを確実に生かし、橋本(同)、主将の平野(同)両選手のトライで追加点。17-5で折り返した。
「後半は思うように攻め切れなかった」と山田和正監督が話す通り苦しい時間だった。攻撃は無得点だったが、名古屋を後半7点に抑えてしのいだ。
平野選手は、ラガーマン3兄弟の末っ子。この日の決勝を前に「思い切りやれよ」と激励を受けたという。兄弟初の花園出場を「この目標に向けて頑張ってきた。うれしい」と笑顔をはじけさせた。
第76回全国大会で優勝している西陵。この日の反省を生かし、久しぶりの大舞台で飛躍を狙う。 (鈴鹿雄大)
(2020年11月15日 中日新聞朝刊県内総合版より)