お知らせ 2020.11.10
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癒やしの香りで社会貢献 青山高生 ハーブ使い消毒液や芳香剤開発 「がんばるマルシェ」に出店

ハーブを使った加工品の開発に取り組むフラワーアレンジメントサークルのメンバー=津市白山町八対野の青山高で
約10人の生徒で活動する同サークルは、これまで生け花をオープンキャンパスや式典で披露し、校外でも積極的にワークショップを開催するなどしてきた。ただ、新型コロナの感染拡大以降、生徒は、帰省から学校に戻ると一定期間は学外に出ることができず、課外活動を制限せざるを得ない状況にある。
校内の雰囲気も沈みがちになる中、サークルのリーダーで2年の田沢さん(16)は「自分たちの好きな植物の香りで何かできないか」と考えた。顧問の教諭の勧めもあり、メンバーは6月から、県外から取り寄せたローズマリーやレモングラスなどのハーブをアルコールに1カ月以上漬け込み、香りや成分を溶け込ませた特製の消毒液作りに乗り出した。
完成した消毒液を校内に設置したところ、「肌が荒れない」「香りでリラックスできる」などと教員や生徒、校内に出入りする地元企業の間で評判になった。より多くの人に香りを届け社会貢献につなげようと、ハーブを漬け込んだアルコールやオイルを使い、法的な販売許可が必要ない芳香剤や台所用せっけんも作り始めた。
9月からは津センターパレスの「津がんばるマルシェ」で、メンバーが店頭に立って販売している。いずれも300円。売り上げの一部は県の「新型コロナ克服みえ支え“愛”募金」に寄付している。
田沢さんは「アイデアや工夫で、コロナ禍でも社会とつながることができる。今後も商品展開や販路拡大を考えていきたい」と話している。
(2020年11月10日 中日新聞朝刊中勢版より)