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スポーツ 2020.11.08

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暁高等学校

暁高3位 体操の全日本高校選抜男子団体 コロナ禍を乗り越え過去最高

団体総合で3位入賞を果たした(左から)津村選手、長崎選手、磯村選手、田角選手=四日市市大井出1の相好体操クラブ四日市教室で

団体総合で3位入賞を果たした(左から)津村選手、長崎選手、磯村選手、田角選手=四日市市大井出1の相好体操クラブ四日市教室で

■4選手勇躍 今季、最初で最後の大舞台

 10月24、25の両日に福井県鯖江市で開かれた体操の「全日本高校選抜鯖江大会」男子団体で、暁高(四日市市)が過去最高の3位入賞を果たした。今季、新型コロナウイルスの影響で体操の全国大会は軒並み中止に。諦めずに練習を続け、最初で最後となる大舞台で見事輝いた。 (神尾大樹)

 団体戦は4選手が跳馬、平行棒、鉄棒、ゆか、あん馬、つり輪の6種目を行い、各種目で上位3選手の得点を用いた合計で順位を決める。暁は、1人のミスをほかの3人でカバーするチームプレーで安定して得点を重ねた。

 チームを引っ張った津村選手(3年)は「優勝を目指していたので、うれしさよりも悔しさの方が大きい」と話す。それでも、練習の中断など難しい調整を強いられた中、同校初の快挙をもたらした。

 チームを勢いづけたのは唯一の2年生、田角選手。「頼れる3年生がいたから、集中して思い切りいけた」と得意の鉄棒で流れを呼んだ。

 今季は新型コロナの影響で、インターハイや国体など、主要大会の中止が相次いだ。「何を目指していたのか分からなくなった」と、長崎選手(3年)は活動自粛を迫られた春を振り返る。

 しかし、コーチと対話を重ね、将来を見据えることで気持ちを切らさずに練習を続けた。8月に代替大会が決まってからは少しずつギアを上げた。「気持ちはしんどかったけど、それまで足りてない部分を補えたという意味では良かった」と磯村選手(3年)は振り返る。

 3年生の3人は大学で体操を続ける。新チームを担う田角選手は「まずは個人での優勝。そのために技をつなげる『通し練習』に力を入れていきたい」と話した。

 同校では女子の段違い平行棒で、高木選手(2年)も5位入賞を果たした。「小さなミスでの減点はあったが、全体的にまとまりのある演技ができた」と笑顔で話した。

(2020年11月8日 中日新聞朝刊北勢版より)

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