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スポーツ 2020.11.08

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海星高等学校

海星 4大会ぶり2度目 三重県大会V 中村 先制&ダメ押し弾

前半27分、先制点を決める中村=三重県鈴鹿市のスポーツの杜鈴鹿で(牧原広幸撮影)

前半27分、先制点を決める中村=三重県鈴鹿市のスポーツの杜鈴鹿で(牧原広幸撮影)

 第99回全国高校サッカー選手権三重県大会の決勝が7日、鈴鹿市のスポーツの杜鈴鹿であり、海星がMF中村藤也(とうや、3年)の2得点などで四日市工に3-0と快勝し、4大会ぶり2度目の選手権出場を決めた。

 2年連続で涙をのんだ決勝の舞台で、海星イレブンの笑顔がはじけた。シュート7本のうち、3本を決めての快勝。青柳監督は「悔しい思いをした先輩が、後押ししてくれるから大丈夫だと伝えていた」と明かした。

 昨年、一昨年と決勝で敗れた四日市中央工に準々決勝で雪辱を果たした。迎えた決勝の相手は、四日市工。練習場は同じ敷地内で隣同士、新型コロナの影響で長期間県外の遠征を控えた今年何度も練習試合をした“ご近所さん”だった。

 練習試合の戦績は、海星が圧倒。だが、この日は立ち上がりから四日市工に主導権を握られ、重圧からか海星の動きも固い。不穏な空気を変えたのはドリブラーの中村だ。前半27分、味方のヒールパスを右サイドで受けると、内側に切り込んで左足を一閃(いっせん)。貴重な先制点でスコアを動かした。

 勢いづいた中村は、2-0の後半10分にも左足でダメ押し弾を決めた。初戦だった2回戦で右膝裏を負傷し、準決勝では自らのミスで失点を招くなど絶不調。大一番の主役は「みんなが頑張ってくれたおかげです」と謙虚に喜んだ。

 選手権の舞台で目指すのは初出場時にかなわなかった「選手権1勝」だ。「前回の悔しい思いで、そこ(選手権)に合わせてきたので、必ず勝ちたい」と青柳監督。長い冬にするために、チーム力を上げていく。 (牧原広幸)

(2020年11月8日 中日スポーツ9面より)

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