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高校野球 2020.11.02

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中京大学附属中京高等学校

中京大中京 11度目V 秋季東海高校野球 県岐阜商に7-6

県岐阜商-中京大中京 5回裏中京大中京無死、左越えに本塁打を放つ加藤。捕手高木=三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で

県岐阜商-中京大中京 5回裏中京大中京無死、左越えに本塁打を放つ加藤。捕手高木=三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で

■代打加藤選手が本塁打 5回、チームの反撃に勢い

 第73回秋季東海地区高校野球大会は1日、三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢で決勝戦があり、県勢の中京大中京(愛知1位)が県岐阜商(岐阜1位)と対戦。7-6でサヨナラ勝ちし、2大会連続11度目の優勝を決めた。

■劇的サヨナラ勝ち

 中京大中京が6点差の劣勢をはね返す劇的なサヨナラで県岐阜商に勝利し、大会を制した。

 4回に上野の犠飛などで2点を挙げると、5回は加藤のソロ本塁打で3点差に迫り、8回に同点に追い付いた。9回は1死満塁から辻が左前適時打を放ち、決勝点を挙げた。

 守備では5回以降、投手陣が無失点に抑えて流れを引き寄せた。

 チームに反撃の勢いを与えるには十分な当たりだった。5回、代打の加藤選手(2年)が特大の左越え本塁打を放ち、試合の流れを引き寄せた。

 昨秋の明治神宮大会でベンチ入りし、新チームでは主力として期待された。だが調子を崩し、秋の県大会で与えられた背番号は2桁の「12」。「悔しい思いがあった」

 それでも腐らずに練習を続け、控えに回るときは先発捕手をサポートするなど裏方として努力を重ね、今大会で背番号は「2」に。試合では仲間を鼓舞し続け、円陣では「この大会が準優勝では日本一になれないぞ」と発奮を促した。

 8回1死一、二塁のチャンスはチームバッティングに徹した。「外野手がかなり下がっていた。単打でも1点は取れる」。冷静に状況を観察して直球を流し打ちし、右前への同点適時打とした。

 「何としてもはい上がろうという気持ちでやってきた。東海大会では中京の正捕手らしくプレーできた」と振り返る。「チームメートとも切磋琢磨(せっさたくま)して、冬の練習を頑張りたい」。その先にある来春の選抜で、2桁の背番号を背負うつもりはない。 (大野雄一郎)

 ▽決勝
県岐阜商 500100000|6
中京大中京 000210031x|7
(県)松野、大島、松野、野崎-高木
(中)柴田、松田、畔柳-西川、加藤
本塁打 加藤(中)

(2020年11月2日 中日新聞朝刊県内版より)

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