岐阜女子高校（岐南町三宅）の生徒たちが１０日、町役場を訪れ、新型コロナウイルス対策のため自作した啓発ポスターを町に贈った。

　町が同校に、高校生の自作ポスターを町内に張り出す企画を持ち掛けた。美術を学ぶ有志の生徒ら約５０人が参加。夏休み明けの８月下旬から、授業や自宅などで制作した。

　この日は、生徒を代表して３年生２人がポスター４６枚を持参。距離を空けて並ぶモアイ像が「距離感って大事だよな」とつぶやく絵を描いた女子生徒（１７）は「気分が沈んでいる人が多く、少しでも明るくなれるようコミカルにした」と話した。

　松原秀安町長は「既製品ではないことで、感じ方も違う。町民はどう反応するだろうか」と想像しながら感謝を伝えた。ポスターは町内の３５自治会の掲示板に１枚ずつ張り出され、残りは町役場などで使う予定。（名倉航平）