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高校野球 スポーツ  2020.09.13

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6イニング毎回 燃えた12K 畔柳

力投する中京大中京の畔柳亨丞投手=名古屋市の熱田愛知時計120スタジアムで(麻生和男撮影)

力投する中京大中京の畔柳亨丞投手=名古屋市の熱田愛知時計120スタジアムで(麻生和男撮影)

■愛知大会 中京大中京8回コールド勝ち

 高校野球の秋季愛知、三重両県大会が12日に開幕し、愛知では昨秋の県、東海、明治神宮の3大会で優勝した中京大中京が名古屋国際に8-1で8回コールド勝ちした。愛工大名電は滝に5-1で快勝。岐阜は8強が出そろった。

■「ナンバーワンに」

 最速154キロ右腕の高橋宏に続き、中京大中京は新エースも規格外だ。昨秋以来となる有観客での公式戦で、来年のドラフト候補に挙がる中京大中京の最速150キロ右腕、畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ)投手(2年)が先発で6イニングを3安打1失点。毎回の12三振を奪った。

 「ストレートが上ずっていたので、自己採点は40点くらい。低めに変化球を集められたのは良かったと思う。ピンチでは三振を狙いました」

 いきなり2連続三振で立ち上がり、4回はクリーンアップを3者連続で空振り三振。この日最速で146キロを計測した速球とカーブ、スライダーがコースに決まった。制球も抜群で、78球を投げて無四球。打っても、8番ながら3安打2得点と貢献した。

 ヤングリーグのSASUKE名古屋でプレーした中学時代にU15日本代表入り。小学時代に所属した豊田リトルの先輩、堂林(広島)が全国制覇した姿にあこがれ、中京大中京に進学した。

 前チームでは先輩の高橋宏、松島の陰に隠れた存在だった。しかし、高橋宏からエースナンバーを受け継いだ今大会は、地区予選の愛知戦で自己最速を更新する150キロを計測した。一般の観客の前でのが好投に「燃えた。これが高校野球だと思った」と声援を力にした。

 高橋源一郎監督(40)が「強くて速い真っすぐが持ち味。高橋宏の、去年のこの時期より速い」と言えば、視察した中日・近藤スカウトは「もっと球速も出ると思う。しっかり腕を振って投げられるので楽しみ」と評価した。「高橋さんが世代ナンバーワンを目標にしていたので、自分も目指したい」と畔柳。志は高い。 (麻生和男)

▽1回戦(熱田愛知時計120スタジアム)
中京大中京 03000311|8
名古屋国際 01000000|1
(8回コールドゲーム)
(中)畔柳、松田-西川、加藤
(名)原田、下村-豊田健

(2020年9月13日 中日スポーツ8面より)

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