新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい状況に置かれている医療現場のスタッフを応援しようと、千種区の名古屋経済大市邨高校の生徒有志たちがメッセージ動画を作成した。２８日に学校近くの市東部医療センターを訪れ、村上信五院長らを前に上映した。

　動画を作成したのは同校３年の加藤さん（１７）と鶴田さん（１７）。２人はクラスメートで、休校中だった５月ごろから「コロナ治療の最前線で奮闘する医療従事者のためにできることはないか」と考えていたという。

　休校明けに２人で校内の各クラスを回ってプレゼンテーションを行い、企画に参加する生徒を募集。応募した約８０人の生徒が手書きした花の絵と応援の言葉を編集した。動画を見た村上院長は「高校生が社会のために行動し、取り組んだ映像に大変勇気づけられた」と喜んだ。

　２人は今後も校内の生徒たちを巻き込み、医療従事者への感謝を伝える活動を続けていきたいという。鶴田さんは「今は対面して人と笑うことが難しくなっているけど、いつかコロナが収束してみんなが笑顔の花を咲かせられるようになってほしい」と語る。

　生徒たちの動画は投稿サイト「ユーチューブ（https://youtu.be/5UHca1bBBH0）」で見られる。

　（長崎光希）

（2020年7月29日　中日新聞朝刊市民版より）