栄徳が投打で優位に立ち、大同大大同の追随を許さなかった。

　栄徳は１回、小笠原の左前安打で先制。２回は松浦の遊ゴロで勝ち越し、徳弘の適時打で加点。８回には森川、後藤、松浦の連打と徳弘の犠打で突き放した。６回を投げた奥村は１０奪三振と力を発揮した。

　大同大大同は１回、曽根の適時打で同点に追い付くも、以降がつながりを欠いた。

■２選手が主将　チームけん引　大同大大同

　全国有数の参加校となる愛知でも珍しい、２人の主将が大同大大同をけん引した。大会本部に届ける主将は宮原巧真選手（３年）だが、石川大翔選手（同）も同等の立場だ。

　西沢卓史監督から「２人で先頭で声を出し引っ張ってほしい」と頼まれた。前例のない試みだったが、コロナ禍で休校の間は、２人で連携して部員４５人とつながりを保ち続けた。

　最終回、２人とも打席に立ったが出塁できなかった。宮原選手は「悔しいけど、やり切った。あいつと一緒だから頑張れた」と振り返った。

▽３回戦
栄徳　１２１００００２０―６
大同大大同　１００００００００―１
（栄）奥村、小川－猪熊
（大）伊藤、嶋崎、柴田－中井

（2020年7月24日　中日新聞朝刊県内版より）