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お知らせ 2020.06.20

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杜若高等学校

羽根田先輩にエール 五輪向け寄せ書き 応援自販機も 豊田・杜若高

寄せ書きを持つ羽根田邦彦さん(左から2人目)と生徒たち。左奥は羽根田選手の写真がラッピングされた応援自動販売機=豊田市平戸橋町の杜若高で

寄せ書きを持つ羽根田邦彦さん(左から2人目)と生徒たち。左奥は羽根田選手の写真がラッピングされた応援自動販売機=豊田市平戸橋町の杜若高で

 豊田市の杜若高校の生徒たちが、同校出身で東京五輪カヌー・スラローム代表の羽根田卓也選手(32)に向けた応援メッセージを書いた。3年の生徒会長(17)は「新型コロナウイルスの影響で五輪が延期になった時、先輩である羽根田選手に皆の思いを届けたいと思った」と語る。(生津千里)

 縦約70センチ、横約115センチの日の丸に、カラフルなペンで書き込まれた「メダル期待しています」などのメッセージが並ぶ。新型コロナの影響で思うような練習ができない羽根田選手を激励しようと生徒会が企画した。通常授業が再開した6月上旬、登校時間帯に全校生徒に呼び掛け、書き込んでもらったという。

 2016年リオデジャネイロ五輪でアジア勢初のカヌー競技のメダリストになった羽根田選手にとって、東京は4度目の五輪。生徒からは「カヌーというメダル獲得が難しい競技での快挙、本当に尊敬しています」というメッセージもあった。

 羽根田選手は現在、東京五輪の競技会場近くに滞在し、コースが開放されるのを待ちながらトレーニングを続けている。羽根田選手の父邦彦さん(60)は18日、同校を訪れ、寄せ書きを受け取ると、「後輩たちが応援してくれて大変うれしい。帰ったら写真を撮って報告する」と喜んだ。

 立ち会ったカヌー部主将の3年生(17)は「自分たちもコロナの影響でインターハイ(全国高校総合体育大会)がなくなり、悔しい思いをして泣きそうになった。でも、羽根田選手の活躍を見て、頑張ろうという気持ちになった」と言う。同部も3月中旬から5月末まで全体練習を中止していたが、6月から再開した。

 杜若高では5月末、羽根田選手の競技中の写真がラッピングされたコカ・コーラボトラーズジャパンの応援自動販売機を、校舎と体育館をつなぐ通路に設置した。飲み物を1本購入するごとに、売り上げの一部が羽根田選手に寄付される。鈴木利介(としゆき)校長(61)は「この自販機は杜若高と豊田商工会議所にしか設置されていない。もっと広がっていくといい」と話した。

(2020年6月20日 中日新聞朝刊豊田版より)

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