日本福祉大付属高校（美浜町）は、生徒が休校期間中でも生活リズムを崩さないように、インターネットを使って教諭と生徒が連絡を取り合うなどの取り組みを続けている。平日には毎朝、各クラスで出欠確認や連絡事項の伝達を行い、担任の教諭が生徒たちの様子を確認している。（鈴木佐歩）

　同校はゴールデンウイーク明けから、検索大手のグーグルが提供するサービス「グーグルクラスルーム」を使って生徒と連絡を取り始めた。出欠確認が取れなかった生徒に対しては、担任の教諭が電話で様子を確認する。生徒たちはスマートフォンやパソコンなどで参加。機器を持っていない生徒にはタブレット端末やポケットＷｉ－Ｆｉを貸し出している。

　このほか、月曜～金曜日でそれぞれのクラスに合わせ時間割表を作成。生徒たちは課題を提出したり、体育の授業については運動量などを報告したりしている。今月１１日からはライブ授業も配信。質問コーナーを設けるなど双方向のやりとりも展開している。

　保護者からは「先生と連絡を取るようになってからは朝、きちんと起きるようになった」「生活リズムをつくるのに役立っている」などと好評で、生徒からは「身近な先生が動画で出てきてくれたり、ネットを通じてでもクラスメートや先生の声が聞けたりするのはうれしい」などという声も寄せられているという。

　教務部長の松永太志さん（４３）は「今後は生徒から何が大変だったかも聞き取って、改善すべきところは改善して、次に何かあったときに備えたい」と話す。学校は６月１日から全面再開する予定で、オンラインでの授業は今月いっぱい続ける。

（2020年5月22日　中日新聞朝刊知多版より）