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お知らせ 2020.05.14

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鈴鹿高等学校

オンライン昼食で一体感 鈴鹿高

担任の安田教諭(手前)と一緒にオンラインで昼食と会話を楽しむ生徒たち=鈴鹿市庄野町の鈴鹿高で

担任の安田教諭(手前)と一緒にオンラインで昼食と会話を楽しむ生徒たち=鈴鹿市庄野町の鈴鹿高で

■新入生もリラックス でも学校再開心待ち

 新型コロナウイルスの影響で休校している鈴鹿高校(鈴鹿市庄野町)では、ビデオ会議アプリを使ったオンライン授業を取り入れ、自宅で過ごす生徒たちを指導している。一部のクラスは13日、昼食時もアプリを通じて食事と会話を楽しんだ。 (片山健生)

 鈴鹿高校では本年度、通常の学校運営が入学式の4月14日から2日間のみにとどまる。このため、休校中の学習支援にと全生徒827人を対象に、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を活用した授業を今月11日から始めた。

 このうち、4月下旬から先行してホームルームなどの名目で試験的に活用してきた1年生34人の特進コースは「オンラインランチ」を実施した。市外から通う生徒も多い私立高だけに、担任の安田拓真教諭(29)は「クラスの一体感を持たせるため、素になれる教室での昼食を再現できたら」と狙いを話す。

 大型モニターもある校内のLCホールでノートパソコンを前にする安田教諭と、私物のスマートフォンなどを経由して自宅から参加する生徒たち。私服姿のリラックスした表情がモニターの分割画面に映し出される中、個々の昼食メニューについて、ヒントを基に言い当てる余興で盛り上がった。

 女子生徒は「人と話すのが苦手で最初は心配だったけど、話し掛けてくれる子もいて楽しい」とにっこり。級友と学校内で過ごした時間はまだ2日間だが、別の女子生徒は「顔と名前が一致してきた。(ズームの)授業は疲れるけど新感覚で全体的に良い取り組み」と話す。

 少しずつ打ち解け合い、学校再開への思いは深まるばかり。「クラスの子と直接しゃべりたい。広い学校を早く見学したい」と心待ちの様子だった。鈴鹿高校は早ければ25日に再開する。

(2020年5月14日 中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より)

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