お知らせ 2020.05.12
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オンラインで授業や相談 コロナ対策 愛知啓成高が実施 夏に学校説明会も予定
新型コロナウイルス感染症の拡大で学校の休校が続く中、稲沢市西町1の愛知啓成高校が「コロナに負けない学校」を目指し、インターネットを活用した取り組みを強化している。授業や生徒、保護者へのカウンセリングをオンラインで実施。夏には学校説明会もオンラインで開催して情報を提供する予定だ。 (牧野良実)
3月に臨時休校になって以降、生徒からは「学校で自習して良いか」など学習の遅れを懸念する声が上がっていた。校内にネットワーク環境が整備されていたことから、先月20日からビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使ったオンライン授業を導入した。
授業は、ホームルームがある週1回の登校日を除き、週4日実施。生徒は原則出席し、事前に配った問題集などを用いながら主要5教科を中心に50分授業を受けている。インターネット環境がない生徒はおらず、全員が授業を受けられているという。
1日にあった2年生の物理の授業では、教諭が電子化した問題集や動画をスクリーンに映しながら解説。生徒に質問を投げかけながら、通常時のように授業を進めた。男子生徒(16)は「映像を使った説明があるので分かりやすい」と評価。女子生徒(16)は「来年の受験への影響や授業の理解度が低くならないか心配だが、この状況でも安心できる」と話した。
一方で課題もある。双方向のやりとりは対面授業よりも難しく、理科を担当する津坂忠嗣教諭(42)は「生徒の反応を見ながら進めるのが難しく、一人一人の理解度が伝わりにくい」と指摘。服部さんも「授業が終わった後にすぐに質問ができない」と語る。
当初は1日3こまだったが、11日からは美術や音楽なども授業に加え、5こまに増やした。それでも、1カ月程度は遅れており、同校は夏休み期間も授業に充てることを検討している。足立三千夫校長(55)は「対面のように完璧な授業はできないが、生徒の満足いくものを提供して生徒の不安を少しでも解消したい」と話した。
同校ではほかにも、休校や外出自粛でストレスを抱えている生徒や保護者にオンライン上でカウンセラーが相談を受け付けている。夏には県内の高校では初めてという学校説明会もオンラインで実施することを検討している。
(2020年5月12日 中日新聞朝刊尾張版より)
3月に臨時休校になって以降、生徒からは「学校で自習して良いか」など学習の遅れを懸念する声が上がっていた。校内にネットワーク環境が整備されていたことから、先月20日からビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使ったオンライン授業を導入した。
授業は、ホームルームがある週1回の登校日を除き、週4日実施。生徒は原則出席し、事前に配った問題集などを用いながら主要5教科を中心に50分授業を受けている。インターネット環境がない生徒はおらず、全員が授業を受けられているという。
1日にあった2年生の物理の授業では、教諭が電子化した問題集や動画をスクリーンに映しながら解説。生徒に質問を投げかけながら、通常時のように授業を進めた。男子生徒(16)は「映像を使った説明があるので分かりやすい」と評価。女子生徒(16)は「来年の受験への影響や授業の理解度が低くならないか心配だが、この状況でも安心できる」と話した。
一方で課題もある。双方向のやりとりは対面授業よりも難しく、理科を担当する津坂忠嗣教諭(42)は「生徒の反応を見ながら進めるのが難しく、一人一人の理解度が伝わりにくい」と指摘。服部さんも「授業が終わった後にすぐに質問ができない」と語る。
当初は1日3こまだったが、11日からは美術や音楽なども授業に加え、5こまに増やした。それでも、1カ月程度は遅れており、同校は夏休み期間も授業に充てることを検討している。足立三千夫校長(55)は「対面のように完璧な授業はできないが、生徒の満足いくものを提供して生徒の不安を少しでも解消したい」と話した。
同校ではほかにも、休校や外出自粛でストレスを抱えている生徒や保護者にオンライン上でカウンセラーが相談を受け付けている。夏には県内の高校では初めてという学校説明会もオンラインで実施することを検討している。
(2020年5月12日 中日新聞朝刊尾張版より)