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お知らせ 2020.05.20

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名古屋経済大学市邨高等学校

善意の学生パワーでコロナ予防 難民にマスク 贈りたい

カンボジアに贈る手作りマスクを手にする名古屋経済大市邨高の男子生徒=千種区で

カンボジアに贈る手作りマスクを手にする名古屋経済大市邨高の男子生徒=千種区で

■名経大市邨高 生徒手作り カンボジアに 学校外の協力歓迎 来月発送

 新型コロナウイルスからカンボジアの難民を守ろうと、感染防止のため休校中の名古屋経済大市邨高校(千種区北千種三)の生徒有志が、手作りマスクを現地へ贈ろうと活動している。6月中に郵送する予定で、登校日の18日、同校でマスクが袋にきちんと入っているかどうか確認した。(小松原康平)

 2、3年生20人でつくる「SDGs有志メンバー」。野球やハンドボール、吹奏楽などの部活動と両立させながらボランティアで活動している。SDGsは「貧困をなくそう」など世界共通の目標と定める国連の「Sustainable Development Goals」(持続可能な開発目標)の略称。

 社会科で難民問題について学ぶ中で、カンボジアの農村に公立小学校・幼稚園を造って寄付した加藤大地さん(41)を知った。難民を支援する国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の関連組織、国連UNHCR協会の元職員だった。「少しでも力になりたい」と、文化祭や地域のまつりで募金活動をして昨年8月、遊具のブランコを寄贈した。

 この春は高校建設に協力するはずだったが、新型コロナウイルスの世界的流行と重なった。休校で3月から自宅で過ごすメンバーは、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で加藤さんとやりとり。「住民は1日200円で生活している。マスク不足が続いているが、4枚200円では手が出ない」と聞き、自らマスクを作って贈ることにした。

 マスクはメンバー以外の生徒らからも寄せられ、18日現在で377枚に。ともにメンバー代表で3年の男子生徒(17)2人は「みんな自宅にあった布で家族に手伝ってもらいながら作りました」と笑顔を見せた。授業で難民問題を取り上げた松野至教諭(40)は「ささやかな活動ですが、生徒の優しさの輪が広がれば」と期待を込めた。

 メンバーは学校外でも協力を呼び掛けている。詳しくは、名経大市邨高の関連サイト=「市邨」「マスク」で検索。

(2020年5月20日 中日新聞朝刊市民版より)

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