お知らせ 2019.11.24
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G20 愛知の4人が英語スピーチ 教育格差へ高校生の知恵 ネット授業、支援策の共有 提言
名古屋市で開かれたG20外相会合最終日の23日、公式行事の一つとして、愛知県の高校生が国際社会に向けた提言を英語で披露した。参加した4校12人のメンバーが選んだテーマは「先進国と開発途上国の間に広がる教育格差の解消」。そのためにどうすべきか、代表の生徒4人が各国外相の前で堂々とスピーチした。(森若奈、中崎裕)
「Let’s share AICHI.“Love”and“Wisdom”.(愛と知、愛知を分かち合いましょう)」
スピーチのトリを務めた名東高(名古屋市)2年の生徒(17)は、外相一人一人の目を見詰めながら呼び掛けた。「愛知」という言葉を使って約5分間の提言を締めくくると、大きな拍手が送られた。
文部科学省のスーパーグローバルハイスクールに指定されている時習館高(同県豊橋市)、中部大春日丘高(同県春日井市)、名古屋大教育学部付属高(名古屋市)の3校と、国際理解教育を推進している名東高が参加。外相会合の議題「持続可能な開発目標(SDGs)の実現」に沿った提言テーマを考えた。議論の中で「格差」が話題となり、中でもさまざまな格差に結び付きやすい「教育格差」にテーマを絞った。
この日、高校生たちは教育格差解消のため2つの施策を提言した。一つは途上国の教員不足を補う「インターネットを使った遠隔授業」、もう一つは各国の支援をより効果的にするための「支援情報のフィードバックと共有」。名東高の生徒はその上で「教育格差をなくすことができたら、貧困やジェンダー(社会的な性差)などたくさんの課題の解決につながる」と訴えた。
発表を終えた時習館高2年の生徒(17)は「各国の外相がフレンドリーな感じで、緊張したが明るく発表することができた」と振り返り、中部大春日丘高2年の生徒(17)は「今までの支援になかったものを提案できた」と語った。名大付高2年の生徒(17)は「G20に参加してだんだんと国際協力への意識が高まった」と話した。
茂木敏充外相は会合後の記者会見で「若者らしい斬新な提言だった。各国外相も熱心に耳を傾けていて、提言内容を含めて高い評価を得られたと受け止めている」と高校生たちをたたえた。
(2019年11月24日 中日新聞朝刊26面より)
「Let’s share AICHI.“Love”and“Wisdom”.(愛と知、愛知を分かち合いましょう)」
スピーチのトリを務めた名東高(名古屋市)2年の生徒(17)は、外相一人一人の目を見詰めながら呼び掛けた。「愛知」という言葉を使って約5分間の提言を締めくくると、大きな拍手が送られた。
文部科学省のスーパーグローバルハイスクールに指定されている時習館高(同県豊橋市)、中部大春日丘高(同県春日井市)、名古屋大教育学部付属高(名古屋市)の3校と、国際理解教育を推進している名東高が参加。外相会合の議題「持続可能な開発目標(SDGs)の実現」に沿った提言テーマを考えた。議論の中で「格差」が話題となり、中でもさまざまな格差に結び付きやすい「教育格差」にテーマを絞った。
この日、高校生たちは教育格差解消のため2つの施策を提言した。一つは途上国の教員不足を補う「インターネットを使った遠隔授業」、もう一つは各国の支援をより効果的にするための「支援情報のフィードバックと共有」。名東高の生徒はその上で「教育格差をなくすことができたら、貧困やジェンダー(社会的な性差)などたくさんの課題の解決につながる」と訴えた。
発表を終えた時習館高2年の生徒(17)は「各国の外相がフレンドリーな感じで、緊張したが明るく発表することができた」と振り返り、中部大春日丘高2年の生徒(17)は「今までの支援になかったものを提案できた」と語った。名大付高2年の生徒(17)は「G20に参加してだんだんと国際協力への意識が高まった」と話した。
茂木敏充外相は会合後の記者会見で「若者らしい斬新な提言だった。各国外相も熱心に耳を傾けていて、提言内容を含めて高い評価を得られたと受け止めている」と高校生たちをたたえた。
(2019年11月24日 中日新聞朝刊26面より)