進学ナビ

HOME > 高校ニュース > 全て

高校ニュース

お知らせ 2019.11.07

この記事の関連校
清林館高等学校

津島舞台の映画第3弾 清林館高演劇部員ら中心 来年1月披露 上映時間2倍「集大成に」

真剣な表情で台本の読み合わせをする清林館高演劇部の生徒たち=津島市文化会館で

真剣な表情で台本の読み合わせをする清林館高演劇部の生徒たち=津島市文化会館で

 津島市を舞台にした短編小説「結衣公記(ゆいこうき)」を原作にした映画製作に、清林館高校(愛西市)の生徒らが中心となって取り組んでいる。映画をつくる試みは、市が街のにぎわいを取り戻すきっかけにしようと2年前に企画。3作目となる今回は上映時間を大幅に増やした「集大成の作品」(市の担当者)として、力を注いでいる。(深世古峻一)

 結衣公記は2017年度に市が募集した、津島の街を題材とした短編小説コンテストの最優秀作品で、市内在住の仲手川純一さんが手掛けた。津島神社、天王川公園など市の名所を舞台に、高校の男子生徒と女子生徒の甘酸っぱい恋愛模様を描いている。

 過去2年の作品は出演者、スタッフ全員を公募したが、今回は高校生が主人公となる作品とあって同校の演劇部とPC部に白羽の矢を立てた。15人ほどの生徒が演者やスタッフとして加わり、公募で集まった20~60代の男女24人と作品を作り上げる。監督は演劇部顧問の大嶋良輔さんが務める。

 演劇部の生徒がシナリオづくりに深く関わり、高校生の会話に近い軽妙なやりとりなど、せりふを追加。上映時間は過去2作品のおよそ2倍となる40分間を予定している。

 主人公結衣の友人役を演じる演劇部長の2年生の久保さん(17)=一宮市=は「映画撮影は初めてなので、すごく楽しみ。津島の歴史の深さを伝えられる映画にしていきたい」と意気込む。大嶋さんは同校が17年度まで、津島市に所在したことを踏まえ、「いつか地域貢献をしたいと思っていた。生徒たちも舞台演劇だけでは味わえない経験ができるはず」と語った。

 撮影や編集は今月30日から12月15日まで行われ、来年1月26日には上映会(入場無料)が津島市文化会館で開かれる。

(2019年11月7日 中日新聞朝刊尾張版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ