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お知らせ 2026.04.16

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岡崎城西高等学校

愛されたふじ子 実物大の像 岡崎城西高生ら、東公園動物園に寄贈

来園者にお披露目されたふじ子像=岡崎市欠町の市東公園動物園で

来園者にお披露目されたふじ子像=岡崎市欠町の市東公園動物園で

■アジアゾウ 皮膚の質感や瞳 生前の姿再現

 昨年7月にこの世を去った岡崎市東公園動物園(欠町)のアジアゾウ「ふじ子」の実物大像が12日、同園に寄贈され、ゾウ舎に置かれた。高さ2.7メートル、全長3.6メートルほどの像で、岡崎城西高校(同市中園町)美術部の生徒たちが制作。園のアイドルとして多くの人から愛された姿がよみがえった。(金田侑香璃)

 同部は毎年、文化祭で大型作品を制作、展示しており、2024年に手がけたのがふじ子像。飼育員や獣医師から特徴を聞き取り、木材などの骨組みに段ボールを貼り重ね、細部までこだわり抜いて作り上げた。

 文化祭後、学校外で展示するなど市や動物園のPRにも活用できないか模索。そのために持ち運びができるようにしようと、全体を繊維強化プラスチック(FRP)製に作り替えているさなかに、ふじ子が死に、園に贈ることを決めた。

 完成した像は、皮膚の質感や愛らしい瞳もそのまま再現。園の協力を得て、背中にはふじ子が好きだった砂をかけるなど、時間をかけてふじ子の姿にできる限り近づけた。

 ふじ子の誕生日(10日)にちなんで開かれた生誕祭の中で寄付受納式を開き、来園者らの前でお披露目された。ふじ子の好物だったリンゴの模型を鼻に添えるサプライズも。この日はゾウ舎の屋外に置かれ、多くの人が間近で見たり写真を撮ったりしながら、ふじ子に思いをはせていた。

 式典後には像の横で、同部の生徒らが制作の過程や思いを話したほか、来園者からの質問にも答えた。文化祭で制作した当時の部長、竹内杏里さん(19)=名古屋芸術大2年=は「完成を見届けられて安心した。ふじ子の故郷に連れてくることができ、うれしく達成感がある。この場所で長く愛される存在になってほしい」と願った。同部顧問の福岡正臣教諭(53)は「生徒たちが懸命に試行錯誤をしながら完成させた作品。命の尊さを学び、懐かしい記憶を呼び起こす一助となればうれしい」と述べた。

 像はゾウ舎屋内で展示されており、窓越しに観覧できる。開園時間は午前9時~午後4時半。月曜休園。

(2026年4月16日 中日新聞朝刊西三河版より)
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