スポーツ 2025.12.19
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全国高校駅伝21日号砲 県勢3チーム 都大路駆ける

全国入賞を目指す豊川高男子駅伝部=豊川市桜ケ丘町の同校総合グラウンドで
■県代表男子・豊川 一丸で地力出し切る
県大会では全7区間で区間賞の快走を見せ、3年連続12回目の都大路出場を決めた。ただ、その後、区間担当を変更し臨んだ東海大会は最終区で逆転優勝するも、苦戦を強いられた。
伊藤主将(3年)は「県で勝って油断や甘さがあった。反省点はあるが、その中でも勝ち切って結果を残せたのは、一つ成長できたこと。チームの地力が出てきた証拠」と捉える。
翌週にあった日体大記録会では全員が5000メートルで自己新を出し、調子は上向きだ。奈良修監督(54)は「モチベーション高く、良い状態できている」と手応えを口にする。
目標は全国入賞。伊藤主将は「普段の力を出し切り、チーム一丸となって達成したい」と力を込める。
■東海代表男子・愛知 総合20位以内目指す
「ようやく全国大会に出場できる。本当にうれしい」。鈴木主将(3年)はそう言って破顔する。
県大会でも東海大会でも3位止まりだった状況を打破すべく、掲げたスローガンは「えんじの下克上」。だが、県大会ではチームで良い流れを作れず、不完全燃焼に。その後の3週間は「まだ終わりじゃない」と気持ちを切り替え、全員が勝てる雰囲気づくりを意識した。走るメンバーや区間を変えて挑み、思い描いていた作戦通りの走りができたという東海大会で、最後の切符をつかみとった。
「打ち勝つという思いを大切に、地区代表に恥じない走りをする」と鈴木主将。チームは総合20位以内、2時間6分30秒以内で走りきることを目指す。
■県代表女子・豊川 練習積み最大の成長
今年のチームは新体制になった当初、臼井康善監督(49)から「過去最弱」と告げられたことから始まった。歴代チームの平均タイムと比べ、最も遅かったからだ。それでも「下克上」を合言葉に厳しい練習を積み重ねて力をつけ、県大会と東海大会ではともに優勝を果たした。
1区を任される主力の谷選手(3年)は「区間順位1桁で帰り、いい流れをつくりたい」。昨年の都大路でも同区間を走った経験から、前半で力を使いすぎず、後半で持ち味である粘り強さを生かした走りをしたい考えだ。
「歴代で最も成長したチーム。過去最弱だとは、今は全く思っていない」と臼井監督。入賞を目指し、都大路に挑む。
(2025年12月19日 中日新聞朝刊県内総合版より)
