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スポーツ 2025.11.09

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東海学園高等学校 

高校サッカー県大会 東海学園 5年ぶり5度目V

愛工大名電とのPK戦を制して優勝を決め喜ぶ東海学園イレブン=刈谷市のウェーブスタジアム刈谷で

愛工大名電とのPK戦を制して優勝を決め喜ぶ東海学園イレブン=刈谷市のウェーブスタジアム刈谷で

■愛工大名電とのPK戦制す

 第104回全国高校サッカー選手権県大会の決勝が8日、刈谷市のウェーブスタジアム刈谷であった。東海学園が1-1(PK4-3)で愛工大名電に勝利し、5年ぶり5回目の全国選手権出場を決めた。

 東海学園は前半26分、FW広川選手(3年)が右サイドからドリブルで切り込み、3人抜いてのシュートで先制。後半13分に愛工大名電のFW大沢選手(2年)のフリーキックで同点に追いつかれたが、延長戦まで猛攻をしのぎきり、PK戦にもつれ込む激戦を制した。

 全国選手権は12月28日に東京都の国立競技場で開幕する。

■2連続セーブ 憧れの姿を体現 2年生守護神・山田選手

 「シュートを止めて、チームを勝たせるのがかっこいい」。東海学園の2年生守護神、山田選手は小学校時代、そう憧れてゴールキーパー(GK)の道を選んだ。迎えた大舞台のPK戦で2本連続のスーパーセーブ。チームを勝利に導き、憧れのGK像を体現してみせた。

 気持ちは不思議と落ち着いていた。1本目のPKを決めたMF新井主将(3年)から、「ヒーローになれよ」とキャプテンマークを手渡された。仲間からの期待を一身に受けたゴール前。プレッシャーがかかる場面でも、目は冷静にキッカーの動きを捉えていた。

 PK戦には自信があった。キーパーコーチと動画を繰り返し見て、キッカーの癖を分析。助走や腰のひねりから、左右どちらに蹴るか予想できるようになっていた。「初めは全然だったけど…」。練習を積み重ね、少しずつ止められるようになってきた。

 ただ、PK戦までの自身の出来栄えは「50点」。特に同点を許したフリーキックは「逆を突かれた」と苦い顔。全国大会に向けて「得意の足元やキックの精度を磨き、課題のハイボールの処理も練習していく」と力を込めた。(伊藤純平)

(2025年11月9日 中日新聞朝刊県内版より)
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