スポーツ 2025.11.04
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「圧巻の豊川」 男女とも制す 全国高校駅伝 県予選上位6チーム東海大会へ

両手を広げ、1位でゴールする豊川の嶋岡選手=一宮市の大野極楽寺公園で
男子(7区間、42・195キロ)は60チームが参加。昨年、準優勝だった豊川は1区の大沼選手(2年)が2位に9秒差をつけ、その後も全区間で区間賞。圧巻の走りで、2位と2分以上の差をつけてゴールした。
35チームが競った女子(5区間、21・0975キロ)も、豊川が2位と1分37秒差をつけた。1区の谷選手(3年)が2位に43秒差と会心の走りを見せると、男子同様、最後までリードを譲らなかった。
男女とも上位6チームが23日に三重県松阪市である東海大会に出場し、各上位1チーム(各県大会の優勝チームを除く)が地区代表として全国大会に出場できる。
■雪辱果たす 男子
準優勝に終わった昨年の雪辱を見事に果たした。2年連続でアンカーを任された嶋岡選手(3年)は、ゴールテープを切った後、真っ先に仲間のもとへ駆け寄った。「リベンジができた」と、嶋岡選手は胸をなでおろした。
昨年、優勝を逃したチームが掲げた目標は「都大路入賞」。チーム練習では先頭を務めるなど、主将の伊藤選手(3年)と副主将の嶋岡選手がチームの軸として活動してきた。
昨年はトップと僅差でたすきをもらいながらも、終盤で差を広げられてしまった嶋岡選手。「自分のせいで負けてしまった」。落ち込んでいるとき、周囲は常に励ましてくれた。
だからこそ、仲間が高校総体に出場できず悔しがっているときも、チーム全体を鼓舞し、背中で引っ張ってきた。
互いに支え合いながら勝ち取った「完全優勝」。「都大路での入賞を成し遂げたい」と、伊藤選手は早くも全国大会へ闘志を燃やしていた。(若林和)
■独走4連覇 女子
1区で他チームを突き放し、そのまま大差をつけゴールに飛び込んだ。1区の谷選手が3キロ手前地点で独走状態に。その後も2、4、5区が区間賞と圧倒的な強さを見せ、全員で優勝をつかみ取った。
2位と43秒差でたすきを受け取った2区の藤田紅良主将(3年)は、2キロ地点で左足裏がつるアクシデントに見舞われ「足の痛みで走り切るのが目標になってしまった」。それでも、後に続く後輩に良い形でたすきを渡そうと必死でゴールを目指し、区間賞を得た。
昨年の全国高校駅伝は15位に終わった。目標の順位やタイムに届かず悔しい思いをしたといい、「1年間、リベンジを果たすことだけを考えてきた」と谷選手は語る。
今年の都大路では、「下克上」というチームスローガンを体現した走りを見せる決意だ。藤田主将はチームの課題として単独走でペースをつくる力を挙げ、こう続けた。「入賞を目指して、一日一日を大事に過ごしたい」(後藤優)
◇2~10位の入賞チーム
【男子】(2)豊田大谷(3)愛知(4)名経大高蔵(5)中京大中京(6)豊橋南(7)中部大第一(8)岡崎城西(9)時習館(10)愛知黎明
【女子】(2)人環大岡崎(3)愛知(4)中京大中京(5)安城学園(6)岡崎城西(7)光ケ丘女子(8)瑞陵(9)名城大付(10)旭丘
(2025年11月4日 中日新聞朝刊県内版より)
