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お知らせ 2025.10.03

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桜花学園高等学校

バナナ茎再生ノート販売 桜花学園高生「途上国の力に」

ノートとバッグを紹介する生徒たち=名古屋市昭和区で

ノートとバッグを紹介する生徒たち=名古屋市昭和区で

■あす常滑の催しで、啓発バッグも

 桜花学園高校(名古屋市昭和区)の3年生たちが4日、いずれも再生材を使ったノートとバッグを県国際展示場(常滑市)の催しで販売する。発展途上国を手助けしようと、授業の一環で企業と共同制作した。「途上国支援につながる商品に目を向けて」と来場を呼びかけている。(日暮大輔)

 ノートはバナナの茎の繊維をパルプと混ぜて作った「バナナペーパー」製。途上国の農家から茎を買い取り、所得増につなげる。

 生徒が東京の企業の協力を得て、バナナ農園を歩くゾウを表紙にあしらったノートを商品化。安価に提供できるようクラウドファンディングで資金を募り、30万円以上が集まった。

 バッグはペットボトルの再生繊維を使う。途上国の農産品などを公正な価格で取引する「フェアトレード」を啓発しようと、生徒がデザイン。公正を表すてんびんと、「世界平和へのピース(一片)に」という思いを込めたパズルをあしらっている。

 「バナナペーパーの認知度が上がり、もっと選ばれるようになればいい」、「バッグがフェアトレードを考えるきっかけになれば」と期待を寄せる。

 4日は「SDGs AICHI EXPO」に出展し、ノートを税込み1000円、バッグを同4250円(後日発送、送料無料)で販売する。売り上げの一部は日本のNPOや企業を通じ、バナナの茎の供給元であるザンビアなどアフリカの国々の支援に役立てるという。

(2025年10月3日 中日新聞朝刊県内版より)
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