お知らせ 2025.10.02
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被爆者と高校生 座談会 名古屋 平和への思い新たに

座談会で意見を交わす被爆者や高校生ら=名古屋市昭和区の岡谷鋼機公会堂で
県原水爆被災者の会(愛友会)が主催。愛知高2年の生徒は「核抑止の緊張感が、国際関係を不安定にさせるのでは」と疑問を語った。椙山女学園高2年の生徒は、広島の平和記念式典に行った時に「友達にすごいねと驚かれてうれしかった反面、自分だけが考えているようで悲しくもあった」と話した。
生後9カ月の時に広島で被爆した金本弘さん(80)=愛友会理事長=は「被爆の実感が湧いたのは70歳ごろ」と明かした。関心を持ってくれる高校生に感謝し「戦争はいつからでも学べる」と伝えた。原水爆禁止県協議会代表理事の松田正久さん(77)も「意見を理解してくれる友達に出会えると本当にうれしい。だからこそ、対話の技術が必要だ」と助言した。
会場では、原爆で犠牲になった女学生をテーマにした朗読劇の上演や原爆の絵の展示などもあり、出演者や来場者らが平和への思いを新たにした。(寺田結)
(2025年10月2日 中日新聞朝刊県内総合版より)