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高校野球 2025.08.09

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アルプス席 東邦が応援 愛知大会決勝相手 演奏、チア 30曲練習

甲子園の応援演奏に向けて練習する東邦マーチングバンド部=名古屋市名東区の東邦高で

甲子園の応援演奏に向けて練習する東邦マーチングバンド部=名古屋市名東区の東邦高で

 第107回全国高校野球選手権大会に初出場する豊橋中央の応援に、愛知大会決勝で戦った東邦のマーチングバンド部、チアリーディング部が駆けつける。愛知大会で豊橋中央は野球部応援団による太鼓と声のみだったが、しのぎを削った相手が強力な味方として、甲子園のアルプス席に加わる。

 決勝から3日後の7月30日、豊橋中央が東邦マーチングバンド部に応援演奏を依頼した。選手らが東邦の応援に感銘を受け、豊橋にとどまらず愛知代表として戦う意志を示したかったからだという。マーチングバンド部の白谷峰人監督は「熱烈オファーと聞いてすぐに快諾した」。

 依頼したのは30曲。各選手たちが「応援演奏があるなら」と憧れの入場曲をリクエストした。例えば、エース髙橋投手(3年)は「燃える闘魂」だ。

 部員たちは練習を始めたが、とにかく時間がない。選手と曲を結び付けるクイズを出し合ったり、昼食中に音源を流したりしている。部長(3年)は「覚えることは多いが、絶対にやりきります」と言い切った。

 愛知大会決勝では、東邦の攻撃でマーチングバンド部の演奏が球場に響く中、豊橋中央の髙橋投手が体を揺らす場面もあった。副部長(同)は「乗らせてしまったと悔しかった。でも甲子園では、一勝でも多く勝てるように応援したい」と意気込む。

 そんな髙橋投手は「聞いてて楽しくなる見事な演奏だった。それが自分たちを応援してくれるなんてめちゃくちゃうれしい」と笑顔。野球部応援団の団長(同)は「初めての甲子園に心強い味方だ。声かけや踊りなど連携してやっていきたい」と語った。

 豊橋中央は大会6日目の10日、西東京代表の日大三と初戦。アルプス席には東邦マーチングバンド部50人、同チアリーディング部20人が参加する。 (岩本雅子)

(2025年8月9日 中日新聞朝刊県内版より)
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