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高校野球 2025.08.08

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津田学園高等学校

延長12回タイブレーク サヨナラ勝ち 津田学園 エース桑山 魂の138球完投

叡明-津田学園 延長12回、サヨナラ勝ちし、ベンチを飛び出す津田学園ナイン

叡明-津田学園 延長12回、サヨナラ勝ちし、ベンチを飛び出す津田学園ナイン

■第107回 全国高校野球選手権 第3日(7日) 午前の2試合 きょうに順延

 1回戦2試合が行われ、6年ぶり3度目の出場の津田学園(三重)は初出場の叡明(埼玉)に5-4でサヨナラ勝ち。エース桑山晄太朗投手(3年)の138球完投を無失策の野手陣が支え、延長12回タイブレークの激闘を制した。広陵(広島)は旭川志峯(北北海道)を3-1で破った。午前に予定されていた横浜(神奈川)-敦賀気比(福井)、高知中央-綾羽(滋賀)の2試合は天候不良が予想されたため、8日に延期。当初は試合が組まれていなかった午後4時15分から第3試合、6時45分から第4試合を行う。

■佐川監督47歳バースデー勝利

 津田学園が鉄壁の守備で粘り勝った。4-4の延長12回、1死一、二塁からこの日2つ目の併殺を完成させて無失点で切り抜けた。直後の攻撃で無死一、二塁から伊藤の犠打が相手投手の失策を誘い、2時間47分の激闘はサヨナラで決着した。

 エース桑山は12回を投げきって、138球で4失点完投。「苦しいイニングが続いた中、粘って勝ちきれて良かった」と汗を拭った。

 三重大会では全5試合に登板して、31イニング2/3をわずか1失点に抑えたエースが甲子園では打たれた。1回に幸先よく先制し、3-1とリードして迎えた5回に長短打を浴びて追いつかれた。苦しい試合を支えたのは、長時間の熱戦で無失点を貫いた野手陣だ。

 延長11回には二塁手の伊藤がビッグプレー。1点の勝ち越しを許した直後、2死二、三塁からマウンドの桑山の脚に当たった打球をランニングスローで一塁へ送り、間一髪でアウトに。直後の攻撃では無死一、二塁から2つの併殺崩れで泥くさく1点をもぎ取り、12回へ持ち込んだ。

 この日47歳の誕生日を迎えた佐川竜朗監督は「ウチの大エースが粘り強く投げてくれて、内野も大舞台でよく守ってくれた」と白星のプレゼントに笑顔。試合前はあえて誰も誕生日に触れなかったようで、桑山は「『いつもありがとうございます』と言いたい」とはにかんだ。

 これで夏の初戦は3戦全勝。春夏合わせて6度目の出場で、今度は初の甲子園2勝を目指す。一歩ずつ次のステージへ進む。 (石曽根和花)

1回戦・16時15分・観衆14000人
叡明(埼玉) 000120000010|4
津田学園(三重) 101100000011|5
(延長12回)=10回からタイブレーク

(2025年8月8日 中日スポーツ6面より)
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