お知らせ 2025.08.02
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戦争やめさせる人であれ 被団協・金本さん 安城学園高で訴え

自身の被爆体験などを語る金本さん=安城市小堤町の安城学園高で
金本さんは1945年8月6日、生後9カ月の時に広島市の爆心地から約2.5キロの場所で被爆した。講演では当時の写真や被爆者の話を基に描かれた絵などを見せながら、広島、長崎で20万人以上の命を奪った核兵器の恐ろしさや生き残った人たちの生活について語った。
当時15歳の姉に背負われていたという金本さん。姉からは「知らない男性に助けられた」と聞いていたが、2023年に亡くなった姉の手記を読み、原爆投下から2年後に亡くなった父に助けられたと知ったことも明かした。
団体の活動や、ノーベル平和賞の授賞式に参加するためノルウェーを訪れた際の様子も紹介。戦争をやめさせる人であるよう訴え「ちょっとした時に、自分が今いかに幸せなのか、何ができるのか考えてほしい」と呼びかけた。
生徒(16)は「お姉さんの話などを聞いて当時の緊迫した状況が伝わってきた」と振り返った。別の生徒(17)は「平和について考えるため、自主的に知ろうとすることが大切だと改めて感じた」と話した。(金田侑香璃)
(2025年8月2日 中日新聞朝刊西三河版より)