高校野球 2025.07.25
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高校野球 三重大会 24日 津田学園 桑山 14奪三振で制す

津田学園-菰野 4回裏、ピンチを切り抜け雄たけびを上げる津田学園の桑山=津市営球場で(森研人撮影)
三重大会は準決勝を行い、26日の決勝で津田学園と津商が対戦することが決まった。津田学園は先発したエース・桑山投手(3年)が2桁の三振を奪う好投をみせて、昨年優勝の菰野に3-1で勝利。4年ぶりの決勝進出を決めた。津商は宇治山田商に1-0で零封勝ちして3年ぶりに決勝へ駒を進めた。岐阜大会は準々決勝で帝京大可児と関商工が勝ち、4強が出そろった。25日に組み合わせの再抽選があり、27日に準決勝を行う。
■「背中でチーム引っ張れた」 5安打1失点完投
三重屈指の左腕対決は津田学園の先発・桑山に軍配が上がった。菰野の先発・栄田との投げ合いはマウンドで意地をぶつけ合い、14奪三振。3点リードの9回2死一、二塁から栄田に適時打を浴びたものの、続く代打・立岩に二ゴロを打たせて132球で勝ちきった。
「菰野に勝たないと甲子園はないと思っていたので、素直にうれしい」と勝利の味をかみしめたエースは9イニングで5安打1失点。チームを決勝に導き、「最後まで投げきって、エースとして背中でチームを引っ張れた」と胸を張った。
■ライバル常に意識
桑山は2年生ながら背番号1をつけて甲子園のマウンドに立った栄田をライバルとして常に意識してきた。3年生で迎えた夏は準決勝の舞台で先発登板した。「パワーがあって振ってくる。逃げずに攻めよう」と考えて序盤からエンジン全開で全力勝負。最速147キロを計測した直球にスライダーを織り交ぜて三振の山を築いていった。
この投げ合いは、PL学園高、明大などアマ野球の強豪で現役を戦ってきた佐川竜朗監督が「栄田君と桑山の投げ合いはここ数年で一番すごかった」と興奮するほど。そんな投手戦で打線は少ないチャンスをものにして3点を奪った。エースを助けたナインを指揮官は「桑山が象徴と言われるけど、心の底から信頼できる選手がそろっている」と信頼する。決勝の相手は津商。熱戦を制した自信を胸に、大一番に挑む。
(石曽根和花)
▽準決勝
津田学園 000101001|3
菰野 000000001|1
(津)桑山-犬飼
(菰)栄田-栗本
(2025年7月25日 中日スポーツ6面より)