お知らせ 2025.06.21
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一人一人が変われば世界変わる 比で路上生活の子支援するNPO法人 富田高の国際科生に活動紹介

路上生活するフィリピンの子どもの過酷な日常を紹介しつつ、自らの活動を説明する吉田さん(右端)=岐阜市の富田高で
アイキャンは31年前、名古屋市で設立。活動は途上生活の子どもの教育支援。首都マニラ近郊のサンマテオでは、13~17歳の13人が生活する児童養護施設「子どもの家」も運営している。資金はクラウドファンディングや日本で書き損じはがきを集めて換金。未使用の文房具も集めて現地の学用品にする。
フィリピンでは37万人の子どもが、物乞いや廃品回収などで生活費を稼ぎつつ路上生活をする現実がある。吉田さんは、食べ物に事欠き、犯罪に遭う子どもらの現実を写真を交えて紹介。民間の支援活動の必要性を強調し「世界は一人一人が変われば変えられる。いろんな人と出会い、多様な価値観を知って」と訴えた。
3年生の女子生徒(17)は「将来は国際貢献の仕事がしたいが、子どもの現実は想像よりも厳しい。みんなの意識が変わるようにしたい」と話した。 (浅野宮宏)
(2025年6月21日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)