高校野球 2025.06.23
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高校野球 注目校 (中)尾張・知多地区

打撃練習する誠信高の選手たち=扶桑町で
■春から成長に勢い
大府はまとまりのあるチームで、守備から流れを引き寄せる。昨夏を経験した金本投手(3年)と大嶋遊撃手(同)は信頼が厚く、投打の軸。宮地捕手(同)はリーダーシップを発揮する。
昨年、一昨年は強豪私学に1点差で惜敗。作戦や考え方の幅が広がり、今春の全尾張で優勝した。中嶋勇喜監督は「春から成長スピードが上がり、勝つことで自信にもつながる。一つ一つのプレーをきっちりやって試合に入りたい」とリベンジに燃える。
春の県大会で8強入りした誠信は、7年ぶりのシード校。投打に戦力がまとまり、全尾張でも準優勝した。エースは左腕の武政投手(3年)。制球が良く、どんな場面でも淡々と投げて安定感がある。全尾張は武政投手を温存して臨んだが、好結果を残した。堅い守りもチームを支える。
打線は、打順にかかわらず得点できる選手がそろった。主軸を担う大西、山本の両選手は、ともに2年生ながら勝負強さが光る。
愛知啓成は走攻守がそろう。投げては、直球が140キロを超える髙橋(3年)、制球力が魅力の山脇(同)の両投手らが試合をつくる。専用機器で投球の回転を分析し、投球力を向上させてきた。
野手は長打力のある辰巳(同)、逆方向に打てる武田(同)の両選手をそろえ、大学院で動作解析の研究経験がある部長の指導でフォームを改善させてきた。県制覇へ準備万全だ。
昨年4強の日福大付はシード権は逃したが、地力はある。打撃の中心は、フルスイングが身上の4番竹内選手(3年)。成長株の早坂(同)、強肩の太田(同)の両選手らと中軸を担う。
守備は、多彩な変化球が持ち味の左腕神谷(同)、直球に力がある右腕飼沼(同)、内藤(同)の3投手が軸。少ないチャンスをものにし、最少失点で接戦を制する。(内山陽貴、石井豪、水越直哉、若林和)
(2025年6月23日 中日新聞朝刊県内版より)