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高校野球 2025.06.24

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高校野球 注目校 (下)三河地区

豊川の二枚看板でプロ注目の中西投手(左)と平野投手=豊川高で

豊川の二枚看板でプロ注目の中西投手(左)と平野投手=豊川高で

 三河地区は、春の愛知大会を73年ぶりに制した豊川(豊川市)が悲願の初優勝に照準を定める。同大会に8強入りした西尾東(西尾市)や三好(みよし市)、豊川に3月の地区予選で勝った豊橋中央(豊橋市)も上位候補に挙がっている。

■二枚看板 Vへ照準

 豊川は5月の東海大会で4強入り。エースの中西投手(3年)はプロ球団注目の右腕で、182センチの長身から繰り出す最速152キロの直球が魅力だ。長谷川裕記監督が「中西と同等の力がある」と評する平野投手(同)との二枚看板を筆頭に、経験を積んだ投手陣を中心に試合を組み立て、勝負強さに定評がある北田選手(同)が4番で打線を引っ張る。長谷川監督は「優勝だけにこだわる」ときっぱり。

 西尾東は4番の西村主将(同)が打線の軸だ。広角に打ち分け、練習試合を含む打率は5割以上を誇る。コントロールが生命線の五日市投手(同)、鋭く曲がる変化球を操る梅本投手(同)の二枚看板で最少失点に抑えたい。野田圭佑監督は「打力で劣る分、追う展開も想定内。バントや走塁などワンプレーの精度をいかに上げられるか」と展望する。

 三好は力強いスイングで長打が期待される遊撃手の麻田主将(同)と、足で揺さぶる二塁手の田中選手(同)が攻守の鍵を握る。左の長屋投手(同)の緩急を生かした投球とセンターラインの堅守で出塁を防ぎ、守り勝つ展開を描く。1年時から試合に出てきた選手が多く、岡田泰次監督は「経験豊富で守備と攻撃のバランスが良い」と評価。麻田主将は「私学4強を倒し、甲子園でも勝つ」と意気込んだ。

 豊橋中央は攻撃力で圧倒したい。攻守の要は捕手の松井選手(同)。小学生の時から同じチームだった髙橋投手(同)は最速144キロ右腕で、多彩な変化球も魅力だ。萩本将光監督は「楽しんで野球をしている」と中立選手(1年)にも期待を寄せる。(岩本雅子、高木健吾、堀百花)

(2025年6月24日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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