第９７回選抜高校野球大会に出場する至学館（名古屋市東区）が１４日、兵庫県西宮市の甲子園球場で公式練習に臨んだ。割り当てられた３０分間を守備などの練習に充て、球場の広さやグラウンドの感触を確かめた。

　甲子園練習は１３～１４日に出場３２校が参加した。至学館ナインは午後２時半からグラウンドに入り、走者やアウト数を想定した守備練習などに取り組んだ。選手らは「２アウト二塁」「ナイス」と声を掛け合いながら、ノックを受けてボールの弾み具合や野手間の送球を確かめた。

　実戦を意識した狙いについて、鈴木健介監督（４３）は「子どもたちは（甲子園が）初めてなので、試合のイメージをさせたかった」と説明。主将は「外野を含めて球場の広さを感じた」と感想を述べ、「守備が乱れたら攻撃につながらない。外野手や内野手の全員でカバーしたい」と意気込んだ。

　大会は１８日に開幕。至学館は４日目の第２試合（２１日午前１１時半開始予定）でエナジックスポーツ（沖縄県）と対戦する。　（大島宏一郎）

（2025年3月15日　中日新聞朝刊県内総合版より）