お知らせ 2024.11.28
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部員の死 ラグビーに向き合う源 中部大春日丘高・宮地監督が講演
県大会12連覇中の高校ラグビー強豪、中部大春日丘高校(春日井市)ラグビー部の宮地真監督(59)が27日、同市鳥居松町5の春日井商工会議所で講演した。小牧法人会春日井4支部が主催。訪れた約60人に、弱小校から常勝軍団に成長させた秘訣(ひけつ)を語った。
宮地監督は1992年に同校へ赴任し、ラグビー部の監督に就任した。「ラグビーは全くの未経験。だからこそ、常識にとらわれない取り組みができた」と話した。県外の強豪校に頼み込み、部員を連れて見学した他、自身も熱心に戦術を勉強するなど、ラグビー部とともに歩んだ32年間を振り返った。
ラグビーに身をささげる覚悟の源は2003年、練習試合で部員の生徒(当時15歳)を亡くしたことにある。「素直で一生懸命頑張る子だった」という生徒は、タックルの衝撃で頭を地面に強く打ち、帰らぬ人となった。責任を取ろうと辞表を出したが、校長から「生徒の両親が『監督のせいではない。続けてほしい』と言っていた」と伝えられた。「辞めずに続けることで責任を取る」と、一層真摯(しんし)にラグビーに向き合った。
今年3月には早期退職し会社を立ち上げ、自宅の敷地内に選手寮を新築。ミーティングルームでパソコン講座を開くなど、新しい取り組みに挑戦していることを紹介し、「今後も体が動く限りはチャレンジを続けたい」と締めくくった。(伊藤純平)
(2024年11月28日 中日新聞朝刊近郊版より)
宮地監督は1992年に同校へ赴任し、ラグビー部の監督に就任した。「ラグビーは全くの未経験。だからこそ、常識にとらわれない取り組みができた」と話した。県外の強豪校に頼み込み、部員を連れて見学した他、自身も熱心に戦術を勉強するなど、ラグビー部とともに歩んだ32年間を振り返った。
ラグビーに身をささげる覚悟の源は2003年、練習試合で部員の生徒(当時15歳)を亡くしたことにある。「素直で一生懸命頑張る子だった」という生徒は、タックルの衝撃で頭を地面に強く打ち、帰らぬ人となった。責任を取ろうと辞表を出したが、校長から「生徒の両親が『監督のせいではない。続けてほしい』と言っていた」と伝えられた。「辞めずに続けることで責任を取る」と、一層真摯(しんし)にラグビーに向き合った。
今年3月には早期退職し会社を立ち上げ、自宅の敷地内に選手寮を新築。ミーティングルームでパソコン講座を開くなど、新しい取り組みに挑戦していることを紹介し、「今後も体が動く限りはチャレンジを続けたい」と締めくくった。(伊藤純平)
(2024年11月28日 中日新聞朝刊近郊版より)