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お知らせ 2024.11.13

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セントヨゼフ女子学園高等学校

半泥子作品 解説文を英訳 石水博物館 セントヨゼフ女子学園高生に依頼

開催中の名品展「京商人の美意識」でもあいさつ文を英訳した生徒ら=津市の石水博物館で

開催中の名品展「京商人の美意識」でもあいさつ文を英訳した生徒ら=津市の石水博物館で

 日本語でも難しい美術の専門用語の英訳に、高校生が挑戦した。石水博物館(津市)は、近くのセントヨゼフ女子学園高校と協力し、展示作品について、生徒が英訳した解説文を作品のそばに展示している。近年増加している外国人来館者へ向けた新しい取り組みで、生徒らが試行錯誤してつづった英文の数々が並ぶ。(右田誠弥)

■増える外国人来館者向け

 英訳の解説文は博物館収蔵の川喜田半泥子の焼き物作品など14点に付けられた。博物館によると、これまで作品名の英訳はあったが解説文にはなかった。同館の桐田貴史学芸員(30)は「コロナが明けて外国人観光客も増えている中、英訳は必要だった」と話す。17日まで開催している名品展「京商人の美意識」のあいさつ文と作品名にも英訳を添えた。

 近隣の学校との連携を深めようと、今春、博物館から同校へ企画を持ちかけた。英語教育に力を入れる同校では、英語科のダグラス・クリストファー教諭(57)が生徒の中から希望者を募り、4、5年生の8人が参加。生徒らは博物館を訪れて、半泥子作品から気に入ったものを選び、授業外の時間を使って英訳に取り組んだ。

 5年生の生徒(16)は竹花入を選んだ。難解な専門用語に対し、「まず日本語で簡単な文章に直してから、英訳した。なるべく忠実に訳すよう心がけた」と翻訳作業を振り返る。

 英訳は、学芸員らの監修を経て完成。例えば、「凜(りん)とした佇(たたず)まいの竹花入」は「A bamboo flower vase with a dignified appearance」と訳された。作品と共に展示された英訳を見た5年生の生徒(16)は「海外の人が来館した際には、解説文でも作品のイメージを味わってほしい」と話した。

 ダグラス教諭は「英語力がつくのはもちろん、作品の専門用語など、日本語への深い理解にもつながった」と意義を語った。

 同館では今後も、収蔵する半泥子作品の解説文について、英訳を増やしていく予定という。

(2024年11月13日 中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より)

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