スポーツ 2024.11.03
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全国高校駅伝 県予選会 男子 名経大高蔵 女子 豊川
全国高校駅伝の県予選会が2日、一宮市の大野極楽寺公園を発着点とするコースで開かれ、男子は2時間7分52秒で名経大高蔵(2年ぶり2回目)、女子は1時間10分19秒で豊川(3年連続14回目)がそれぞれ優勝した。ともに12月22日に京都市で開かれる全国大会へ県代表として出場する。
男子(7区間、計約42キロ)は58チームが出場。レース終盤まで、昨年優勝の豊川などと首位争いを繰り広げた名経大高蔵は、6区の内山選手(3年)が7区の田中選手(同)にトップでつなぎ、田中選手がリードを広げた。
36チームが出場した女子(5区間、計約21キロ)では、3位でたすきを受けた豊川の2区谷選手(2年)が区間賞の走りでトップに浮上。3~5区も全て区間賞という圧巻の走りで、2位と3分以上の差をつけてゴールした。
全国大会は今年から出場枠が拡大。この日の県大会上位6チームも出場する東海大会(24日、岐阜県)の男女各上位1チーム(各県大会優勝チームを除く)も地区代表として都大路に出場できる。
■名経大高蔵 終盤に地力、王座奪還
名経大高蔵が終盤に地力を見せつけた。「6、7区に強い子を置けた。そこまで(トップを)競ってくれば勝てるかな」。加藤良寛監督(43)の想定通りの展開で、2年ぶりの都大路出場をつかんだ。
序盤、昨年優勝の豊川に20秒以上の差をつけられる場面も。それでも「後続で必ず勝ってくれる」。選手たちは仲間を信頼し、自信を胸に上位に食い込んでいった。
6区の内山選手(3年)は首位でたすきを受けたが、後続との差はわずか。「トップは絶対に譲れない」と持ち味の粘り強さを見せ順位をキープ。接戦が続いたが、最終7区の田中選手(同)は「後ろにはつかせたくなかった」と最後にスパートをかけ、2位と9秒差をつけた。
選手たちの手には強い雨でにじんだ「王座奪還」の文字。昨年は2位で、悔しい思いをした。小松主将(同)は都大路に向け「目標は入賞。しっかり準備していきたい」と言葉に力を込めた。 (小山豪)
■豊川 4人が区間賞、3連覇
2位に3分12秒の差をつけて、豊川が3連覇を果たした。1区の走者から3位でたすきを受けた2区の谷選手(2年)は「1位にならなくちゃ」と先頭の背中を追った。2位に49秒差をつける会心の走りでトップを奪い、チームに勢いを与えた。レース後には「役目を果たせた」と笑顔を見せた。
2~5区が区間賞に輝くなど、“女王”の貫禄を見せつけた。アンカーの秋竹主将(3年)は「優勝は当たり前。断トツで優勝するのが目標だった」と話した。臼井康善監督(48)は「よく頑張って走ってくれた。強い豊川高を取り戻してくれている」とねぎらった。
練習では週に3日は選手が自由に活動し、チームで話し合いをしながら実力をつけている。昨年の都大路では23位にとどまった。秋竹主将は「上り坂への対応力を鍛えたい」と課題を見据える。チームとしては「優勝を目指して、一人一人が全力で走り切りたい」と全国での目標を掲げた。 (小崎一葉)
◇2~10位の入賞チーム
【男子】(2)豊川(3)愛知(4)豊田大谷(5)岡崎城西(6)中京大中京(7)時習館(8)愛知黎明(9)豊橋南(10)中部大第一
【女子】(2)岡崎城西(3)愛知(4)人環大岡崎(5)安城学園(6)中京大中京(7)旭丘(8)瑞陵(9)光ケ丘女子(10)時習館
(2024年11月3日 中日新聞朝刊県内版より)
男子(7区間、計約42キロ)は58チームが出場。レース終盤まで、昨年優勝の豊川などと首位争いを繰り広げた名経大高蔵は、6区の内山選手(3年)が7区の田中選手(同)にトップでつなぎ、田中選手がリードを広げた。
36チームが出場した女子(5区間、計約21キロ)では、3位でたすきを受けた豊川の2区谷選手(2年)が区間賞の走りでトップに浮上。3~5区も全て区間賞という圧巻の走りで、2位と3分以上の差をつけてゴールした。
全国大会は今年から出場枠が拡大。この日の県大会上位6チームも出場する東海大会(24日、岐阜県)の男女各上位1チーム(各県大会優勝チームを除く)も地区代表として都大路に出場できる。
■名経大高蔵 終盤に地力、王座奪還
名経大高蔵が終盤に地力を見せつけた。「6、7区に強い子を置けた。そこまで(トップを)競ってくれば勝てるかな」。加藤良寛監督(43)の想定通りの展開で、2年ぶりの都大路出場をつかんだ。
序盤、昨年優勝の豊川に20秒以上の差をつけられる場面も。それでも「後続で必ず勝ってくれる」。選手たちは仲間を信頼し、自信を胸に上位に食い込んでいった。
6区の内山選手(3年)は首位でたすきを受けたが、後続との差はわずか。「トップは絶対に譲れない」と持ち味の粘り強さを見せ順位をキープ。接戦が続いたが、最終7区の田中選手(同)は「後ろにはつかせたくなかった」と最後にスパートをかけ、2位と9秒差をつけた。
選手たちの手には強い雨でにじんだ「王座奪還」の文字。昨年は2位で、悔しい思いをした。小松主将(同)は都大路に向け「目標は入賞。しっかり準備していきたい」と言葉に力を込めた。 (小山豪)
■豊川 4人が区間賞、3連覇
2位に3分12秒の差をつけて、豊川が3連覇を果たした。1区の走者から3位でたすきを受けた2区の谷選手(2年)は「1位にならなくちゃ」と先頭の背中を追った。2位に49秒差をつける会心の走りでトップを奪い、チームに勢いを与えた。レース後には「役目を果たせた」と笑顔を見せた。
2~5区が区間賞に輝くなど、“女王”の貫禄を見せつけた。アンカーの秋竹主将(3年)は「優勝は当たり前。断トツで優勝するのが目標だった」と話した。臼井康善監督(48)は「よく頑張って走ってくれた。強い豊川高を取り戻してくれている」とねぎらった。
練習では週に3日は選手が自由に活動し、チームで話し合いをしながら実力をつけている。昨年の都大路では23位にとどまった。秋竹主将は「上り坂への対応力を鍛えたい」と課題を見据える。チームとしては「優勝を目指して、一人一人が全力で走り切りたい」と全国での目標を掲げた。 (小崎一葉)
◇2~10位の入賞チーム
【男子】(2)豊川(3)愛知(4)豊田大谷(5)岡崎城西(6)中京大中京(7)時習館(8)愛知黎明(9)豊橋南(10)中部大第一
【女子】(2)岡崎城西(3)愛知(4)人環大岡崎(5)安城学園(6)中京大中京(7)旭丘(8)瑞陵(9)光ケ丘女子(10)時習館
(2024年11月3日 中日新聞朝刊県内版より)