元サッカー日本代表の槙野智章さん（３７）が２４日、岡崎市舳越町の岡崎城西高校第２グラウンドを訪れ、同校サッカー部の生徒約４０人を指導した。

　スポーツメーカーのアディダスが契約を結ぶ高校に対して実施している「アディダスフットボールレジェンドクリニック」の一環。槙野さんは事前にアンケートを取り、チームの状況や課題を把握した上で臨んだといい、この日は守備を中心に指導。部員たちの動きを真剣なまなざしで見つめ、実演を交えながら細かな動きや気持ちの持ち方などを伝授した。

　部員らは槙野さんのアドバイスをすぐに実践し、好プレーも連発。切磋琢磨（せっさたくま）しながら、憧れのプレーヤーと２時間ほど汗を流した。

　槙野さんは「みんなの学ぶ姿勢とか熱量、表情を見て、うれしかったし、勉強になった」と笑顔を見せ、「サッカーがうまくなるために、強くなるために、何をしなくちゃいけないのか考えて頑張ってほしい」とエールを送った。

　主将（１７）＝３年＝は「本当に昔から知ってる、動画で見てきた憧れの選手。的確に分かりやすく教えてくれて別のチームみたいな動きになった」と感激。「教えてもらったことを生かしながら日々の練習に向き合い、全国へ行きたい」と力を込めた。（金田侑香璃）

（2024年9月28日　中日新聞朝刊西三河総合版より）