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高校野球 2024.07.29

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中京大学附属中京高等学校 東邦高等学校

中京大中京 7年ぶり29度目V エース・中井 昨夏の雪辱果たす114球

東邦-中京大中京 東邦を破って甲子園出場を決め、歓喜の中京大中京ナイン

東邦-中京大中京 東邦を破って甲子園出場を決め、歓喜の中京大中京ナイン

■高校野球 愛知大会 28日

 10大会で決勝が行われ、愛知では中京大中京が東邦との22年ぶりの“名門決戦”を7-3で制し、7年ぶり29度目の夏の甲子園出場を決めた。2年連続で決勝の先発を任されたエースの中井投手(3年)は8回途中3失点で、準優勝で涙した昨夏のリベンジを果たす力投。打線も11安打7得点と投打がかみ合い、全国最多の173チームが参加した愛知の頂点に上り詰めた。

■悔し涙は笑顔に「うれしい」

 1年前に流した悔し涙が笑顔に変わった。中京大中京の中井が先発して7イニング2/3を6安打3失点。昨夏は4イニング3失点で降板したマウンドで114球を熱投し、勝利をたぐり寄せた。「去年は声が出ないくらい、悔しくて申し訳ない気持ちだった。リベンジできてうれしい」と笑った。

 立ち上がりは力みがあった。1回に自己最速を更新する149キロをマークするなどボールに力があったものの、制球の乱れもあって2回までに2失点。それでも「負けるイメージはなかった」。3回以降は力を抜いた投球を心掛け、ゼロを並べた。球数が100球を超えた8回に暴投で3点目を失ったところで降板。「後は頼む」と託した2番手・田中の好投に救われた。

 準決勝の日本福祉大付戦では打球が左膝下付近に当たるアクシデントがあり、大事を取って3イニングで降板。痛みは少し残っていたが、「ここまでみんなに助けられていた。きょうは自分が勝たせる投球をしたい」と8回途中までマウンドを守った。高橋源一郎監督(44)は「エースらしいナイスピッチングだった。ありがとう」と力投をたたえた。

 昨夏は1点差で敗れた決勝の舞台。最後の夏に、173チームの中で1枚しか得られない甲子園の切符を勝ち取った。「愛知代表として恥じない投球をしたい」と中井。今度は全国49チームの頂点に立ち、15年ぶりに地元愛知へ深紅の大優勝旗を持ち帰る。 (石曽根和花)

▽決勝(岡崎市民)
東邦 110000010|3
中京大中京 20001103x|7

(東)宇佐美、杉浦、高柳-高柳、小林
(中)中井、田中-杉浦

(2024年7月29日 中日スポーツ6面より)

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