美浜町の日本福祉大付属高校総合進学コースの３年生が、起業家の講演を聞き、社会課題の解決や物事を新しくを始める際の考え方を学んだ。

　講師は、教育事業の「ＬＸ　ＤＥＳＩＧＮ」（東京都）を６年前に設立した金谷智さん（３４）。

　金谷さんは２０代半ばまで小学校の教諭だったが、職員室の空気になじめず、「新しいつながりを職員室に持ち込みたい」と外部人材を講師として学校につなぐ同社を起業した。当時を振り返り、「大変さを理解していなかったから挑戦できた。無知は最高のチャンス」と、構えすぎずに物事を始める重要性を語った。

　受講した生徒は「実際に起業した方の話を聞いて、行動を起こす具体的なイメージが持てた」と話していた。多様なキャリアを高校生が知って、起業家精神を養ってもらう県の「アントレプレナーシップ教育」の一環。本年度は同校を含む応募した１５の高校で予定している。（石井豪）

（2024年7月20日　中日新聞朝刊知多版より）