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お知らせ 2024.04.03

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愛農学園農業高等学校

「他人丼」 避難生活においしさを 伊賀 愛農高生 輪島で炊き出し

被災者に食事を提供する生徒(左)=石川県輪島市の三井公民館で

被災者に食事を提供する生徒(左)=石川県輪島市の三井公民館で

 伊賀市別府の愛農学園農業高校の生徒たちが1日、能登半島地震で被災した石川県輪島市の三井公民館前で炊き出しを行った。

 同校は全国唯一の私立農業高校。校内に畑や演習林、牛舎や養豚場などがあり、実習や当番を通して専門的に農業を学んでいる。

 この日は2、3年生計6人が、自分たちが生産した豚肉や卵、米などを持参し「他人丼」を調理。避難生活を送る住民たちに振る舞った。2日にも実施し、ホワイトシチューなどを提供した。

 3年の生徒(17)は「一生懸命作り、お礼を言われてうれしかった」。同じく3年の生徒(17)は「炊き出しするのは初めてでバタバタしたが、おいしいご飯を届けようと頑張った」と話した。

 食事を受け取った女性(61)は「高校生が心を込めてつくってくれて、温かみとおいしさを感じた」と感謝していた。

 炊き出しは伊賀市災害ボランティアセンターが企画した。忍者発祥の地にちなみ、競技用手裏剣の的当てや忍者のコスプレ体験会も子ども向けに開いた。(酒井貴之)

(2024年4月3日 中日新聞朝刊伊賀版より)

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