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スポーツ 2023.12.15

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中部大学春日丘高等学校

花園 8強の壁越えたい 11年連続出場 中部大春日丘高ラグビー部 闘志

肩を組んで勝利への思いを強くする部員たち=春日井市松本町の中部大春日丘高で

肩を組んで勝利への思いを強くする部員たち=春日井市松本町の中部大春日丘高で

 大阪府東大阪市の花園ラグビー場で27日に開幕する第103回全国高校ラグビー大会に、春日井市松本町の中部大春日丘高校が県代表で出場する。11年連続13回目の出場。昨年は1点差で惜しくも逃したベスト8の壁を越えようと、日々練習に熱を入れている。部の先輩で、ラグビーワールドカップ(W杯)日本代表の姫野和樹選手から直接の激励も受け、花園での活躍に期待がかかる。(長谷川和華)

 12月上旬、同校のグラウンドでは、選手たちが力強く練習に取り組んでいた。この日は宮地真監督(58)が不在だったが、フィールドの外からボールを投げ入れるラインアウトやスクラムなど戦術の確認に力を注いだ。

 途中、何度も、福田主将(3年)は号令をかけ、肩を組んだメンバーに「(今のプレーは)何がだめだった?」と問いかけたり、「(練習の)プレーが本番で出るように。花園に向けて」と励ましたりした。これまでの試合を持ち出して、悔しかった思いを忘れないようにと、メンバーの気を引き締めた。

 11月18日の県大会の決勝では、53-12で名古屋高校に勝利したが、福田主将らはミスが目立った前半を振り返って、悔しさをにじませていた。観客がいなかったり、少なかったりした新型コロナ禍の期間に比べこの県大会決勝では大勢の観客の送る声援に萎縮してしまう面も。ハーフタイムでは宮地監督は「ミスを恐れている。自分の心と勝負しないと」と活を入れ、試合後も「あれで負けたら後悔しないか?」「邪念を捨てて、勝つことに執着して」と呼びかけた。

 チームは、「福田のようなキャプテン心のあるやつはなかなかいない」(宮地監督)と信頼される福田主将を中心に、まとまっている。花園経験者は半分ほどおり、宮地監督は「仕上がりの手応えは良い。期待できるチーム」と評価する。シードBとなり、2回戦が初戦となる。勝つと、1月1日にシードBの国学院栃木(栃木県)との対戦が濃厚で、勝利するとベスト8進出で同部過去最高記録に並ぶ。

(2023年12月15日 中日新聞朝刊近郊版より)

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