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お知らせ 2023.11.14

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保育士の仕事 魅力知って 67の施設が園の特色紹介 豊橋創造大でフェア

各園の特色を紹介するブースが並んだ会場=豊橋市牛川町で

各園の特色を紹介するブースが並んだ会場=豊橋市牛川町で

 人手不足が深刻な課題になっている保育の仕事の魅力を紹介する「こども未来お仕事フェア」が12日、豊橋市牛川町の豊橋創造大であった。市内の幼保・こども園の代表などでつくる「未来の保育者を育てる会」と市、同大が昨年に続き2回目の開催。会によると、保育士養成の教育機関や行政と連携した珍しい試みで、市内67の施設がそれぞれ、訪れた学生や住民らに各園の特色を紹介した。(島将之)

 こども家庭庁の資料によると、ことし7月の保育士の有効求人倍率は2.45倍(全職種平均1.26倍)と高水準で推移。会事務局の中島章裕・明照保育園長によると、もともと都市部が中心だった保育士不足が近年、小規模園や0~1歳児の預かりが増えた事情もあり、市内でも顕著になっている。

 全国各地で子どもへの不適切保育の問題が相次いで報じられる中、若い世代に敬遠されることも懸念しているという。中島園長は「最近は風当たりが強いが、現場では防ぐための研修や賃金などの処遇改善が進んでいる。何よりも人の成長に関われるやりがいのある仕事なので、皆で盛り上げていきたい」と話す。

 フェアの各ブースでは写真やパネルで年間行事とともに園児の様子と仕事ぶりを紹介。保育士が学生や来場者と交流しながら園の特色を伝え、保育士らが絵本の読み聞かせや手遊びを披露するコーナーもあった。

 子どもが好きで保育士を目指しているという同大短期大学部幼児教育・保育科1年の桜田湧士さん(19)は「男性は少ないけれど、もっといた方が子どもは楽しいと思う。いろいろな園を比べることができて自分に合ったところを探せるので良い」と話した。

 会場ではほかに、保育の就職相談コーナーが設けられ、教材やおもちゃの展示もあった。市内の藤ノ花女子高マーチングバンド部、豊橋中央高吹奏楽部がパフォーマンスや演奏を披露した。

(2023年11月14日 中日新聞朝刊東三河版より)

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