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スポーツ 2023.11.12

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名古屋高等学校

全国高校サッカー地区予選決勝 愛知 悲願の頂点 名古屋

名古屋-刈谷 PK戦の末に刈谷を破り優勝、抱き合って喜ぶ名古屋イレブン

名古屋-刈谷 PK戦の末に刈谷を破り優勝、抱き合って喜ぶ名古屋イレブン

■3度目の決勝…PK戦で刈谷破り初の選手権出場決めた

 第102回全国高校サッカー選手権(12月28日開幕)の愛知県大会決勝、名古屋対刈谷は0-0でPK戦へ。名古屋が5-3で制し初めて選手権の切符を手にした。三重の決勝は総体と合わせて3度の全国制覇を誇る四日市中央工が宇治山田商を4-0で下し、4年ぶり35度目の優勝。岐阜では帝京大可児が6-2で美濃加茂を退け、5大会連続10度目の選手権出場を決めた。


■3人目止めた 殊勲GK小林「この喜びは言葉に表せない」

 3度目の決勝で、ついに頂点に立った。観衆4300人がみつめるPK戦。名古屋GK小林(3年)が刈谷3人目のキックをストップ。激闘の末に勝利をつかむと、守護神を中心に歓喜の輪が広がった。

 「もう、この喜びは言葉に表せない。PK戦は自信があったし、試合中も、シュートをたくさん打たれる想定はしていた」

 刈谷に押され気味の展開。後半開始早々に絶体絶命のピンチが訪れた。ゴール前でフリーの選手がシュート。小林が右手で止めて窮地を脱した。まったくチャンスをつくれなかった名古屋がそこから反撃。スーパーセーブから流れを押し戻した。

 「ビッグセーブがなければ勝つのは難しいと思っていたから、あれは大きかった。格上相手に、選手たちは本当によく戦った」。就任8年目で選手権初出場をつかんだ山田武久監督(48)は、無失点をたたえた。

 2度目の決勝だった2021年は、優位と言われながら中部大第一に敗戦。ボールを握って支配するスタイルから、堅守速攻に比重を傾けた。

 「選手権仕様というか、勝ちにこだわるスタイルを意識してきた。刈谷さんの技術は想像以上に高くて苦しんだが、ようやく実を結んだ」

 古豪として知られる刈谷に対し、山田監督は「100年の伝統があるといっても、ウチの学校は130年以上の歴史があるんだ」と選手に暗示をかけて送り出した。

 ようやくたどりついた大舞台。「参加180校の代表として責任を感じるし、選手にもそう伝えたい」。丸刈り頭の指揮官は低音ボイスで気を引き締めた。 (木本邦彦)

◇愛知県予選決勝(11日・CSアセット港サッカー場)
名古屋 0-0 刈谷
0-0
0-0
延長
0-0
0-0
(PK5-3)

(名古屋は初出場)

(2023年11月12日 中日スポーツ8面より)

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