■私たちが安全願い呼びかけています

　千種区の椙山女学園高校放送部の生徒が、千種署の交通事故防止を呼びかける広報啓発の音声作成に協力した。生徒の声がパトカーなどから流れ、市民の交通安全意識を高めている。

　署はパトカーやワンボックス車で交通事故防止を呼びかける音声を流しながらパトロールしている。音声は歴代の署員が読み上げたものだったが、市民により届くようにと、全国大会に１９年連続出場している同校放送部に協力を依頼した。

　今回、協力したのは３年と２年の女生徒。署が準備した５パターンの原稿を夏休み中に練習し、録音した。自転車利用者にヘルメット着用を呼びかけたり、車の運転手に早めのライト点灯を促したりしている。

　署は１０月から２人の音声を使用。３年女生徒は「自分の声が流れていて、不思議な気持ち。運転手が気を付けることを確認でき、良い機会となった」と話し、２年女生徒は「子どもや高齢者の事を思い浮かべながら録音した」と振り返った。沢田慶介交通課長は「大事なところを自然と強調してもらえ、聞き取りやすくなった」と感謝した。　（下條大樹）

（2023年11月10日　中日新聞朝刊市民版より）