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スポーツ 2023.08.13

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愛知工業大学名電高等学校

高校総体 愛工大名電V7 卓球男子学校対抗

卓球男子学校対抗で7連覇した愛工大名電の選手ら=いずれも札幌市中央区の北ガスアリーナ札幌46で

卓球男子学校対抗で7連覇した愛工大名電の選手ら=いずれも札幌市中央区の北ガスアリーナ札幌46で

 北海道を中心に開かれている全国高校総体(インターハイ)は12日、卓球や柔道など4競技があった。県勢は、卓球男子学校対抗で、愛工大名電が明豊(大分)を3-0で制し、7連覇を果たした。

 柔道は、女子個人63キロ級で大成の松井選手(1年)が5位(ベスト8)だった。新体操は、女子団体で名古屋女子大高が6位に入った。

■挑戦者の気持ちで圧倒 ダブルス中村選手と萩原選手

 重圧をはねのけ、王者の意地を見せた。卓球男子学校対抗で7連覇を果たした愛工大名電。ダブルスの中村選手(3年)と萩原選手(同)のペアは、圧倒的な強さで勝利を決定づけると、両手を突き上げて雄たけびを上げた。

 シングルスの坂井選手(2年)は2セットを先取されたが、そこから粘った。2セットを返して迎えた5セット目。序盤で立て続けに失点したが、終始落ち着いたプレーで逆転した。1年生ながらシングルスで出場した面田選手も大舞台で力を発揮した。

 連覇に王手がかかったダブルス。中村選手と萩原選手は前日のダブルスでも優勝し、自信はあった。明豊の大声援が会場にとどろき、心が折れそうになっても2人で声をかけ合った。持ち前の攻撃的なプレーで相手を圧倒し、ストレート勝ちを決めた。

 3月の全国高校選抜卓球大会は決勝で敗れ、8連覇を逃した。「先輩たちの栄光を壊してしまった」。萩原選手は悔やみ、中村選手も主将としての責任を感じていた。どこか心の奥底にあった慢心。負けてからは練習への姿勢から見直し、インターハイは挑戦者の気持ちで臨んでいた。

 「学校対抗で勝つためにインターハイに来た。優勝できてほっとした」と萩原選手。中村選手は「苦しい試合でも勝つことができ、チームの成長を感じた。勝てて本当にうれしい」。首にかけた金メダルのように、チームの結束力が輝いていた。 (坂本圭佑)


(2023年8月13日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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