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高校野球 2023.07.27

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全国高校野球 岐阜大会 あす決勝 市岐阜商 15年ぶり5度目か 大垣日大 5年ぶり6度目か

延長10回表に決勝の2点適時三塁打を放ち、三塁塁上でガッツポーズする大垣日大・高橋(左)=岐阜・長良川球場で(谷大平撮影)

延長10回表に決勝の2点適時三塁打を放ち、三塁塁上でガッツポーズする大垣日大・高橋(左)=岐阜・長良川球場で(谷大平撮影)

■高橋が決勝三塁打 帝京大可児振り切る

 岐阜では準決勝2試合が行われ、大垣日大と市岐阜商が決勝(28日、長良川球場)に進出した。大垣日大はタイブレークに突入した延長10回に4番・高橋捕手(3年)の2点適時三塁打などで8点を勝ち越し、帝京大可児に11-4で粘り勝ち。市岐阜商は県岐阜商との“岐商対決”を2-0で制した。7大会で決勝が行われ、今秋ドラフト候補のスラッガー・佐々木内野手(3年)を擁する花巻東(岩手)、今春センバツ出場の慶応(神奈川)などが夏の甲子園出場を決めた。

■右中間を真っ二つ

 嫌な雰囲気を4番高橋のバットが吹き飛ばした。2点のリードを追いつかれて突入した延長10回のタイブレーク。先頭の犠打で1死二、三塁。高橋が放った打球は右中間を真っ二つに割った。走者2人が悠々と生還。試合を決める適時三塁打に、「感触がよかったので伸びるだろうと思った。ああいう結果になってうれしい」と破顔した。

 今大会は準々決勝まで4試合で打率6割超えの9打点。扇の要に座りながら4番の役割もしっかり果たしてきた。ただ準々決勝は風邪気味で本調子ではなく3打数無安打。この日も第4打席まで無安打と、8打席連続で快音を響かせられずにいた。

■のどの痛みなんの

 「前の試合から全然打ててなくて…。でも大事な場面で回してくれた。集中して打ちました」と初球の内角真っすぐに食らいついての殊勲打。まだのどの痛みが残る中でも気力を振り絞った。勝負所での4番の一打に祖父の阪口慶三監督(79)が「気持ちいい打球だったね」と頰を緩めれば、粘投のエース右腕・山田も「慎なら打ってくれると思っていた」と全幅の信頼を寄せる。

 4年ぶりの決勝進出で夏の甲子園出場に王手を掛けた。「ここまで来たら負けるのは悔しいね。一致団結して決勝も頑張ります」と阪口監督。2018年以来5年ぶり6度目の頂点は目前に迫っている。 (谷大平)

◇岐阜 ▽準決勝(長良川)
大垣日大 1011000008|11
帝京大可児 0100110001|4
(延長10回、10回からタイブレーク)
(大)山田、矢野、山田-高橋
(帝)加藤大和、西田、小林、楠本-近藤
本塁打高川(大)

市岐阜商 000000200|2
県岐阜商 000000000|0
(市)森-田中
(県)今井、森、小林希-大東

(2023年7月27日 中日スポーツ6面より)

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