第１０５回全国高校野球選手権愛知大会は２５日、準々決勝４試合が県内２球場であった。愛工大名電が序盤の大量得点で享栄にコールド勝ちし、中部大春日丘が終盤に勝ち越して系列校対決を制した。中京大中京と愛知啓成も４強入りを決めた。準決勝は２７日、岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われ、愛工大名電と中部大春日丘、愛知啓成と中京大中京がそれぞれ対戦する。

■愛工大名電　圧倒　序盤からリード広げ享栄にコールド勝ち

　序盤から投打で圧倒した愛工大名電が享栄にコールド勝ちした。

　愛工大名電は１回、金森の中前打、中村の左前打などで３点を先制。２回に打者十人の猛攻で突き放した。投げては笹尾、大泉の継投で零封した。

　享栄は４安打を放ったが好機をつくれず、得点につながらなかった。

愛工大名電　３４１０００２｜１０
享栄　０００００００｜０
　（７回コールドゲーム）
（愛）笹尾、大泉－秋葉
（享）東松、中井、磯部、小山－西久保

■中京大中京　猛攻　中盤に打者一巡　杜若をコールド

　中盤の打者一巡による猛攻で大量点を挙げた中京大中京がコールド勝ち。

　中京大中京は４回、単打や犠打を交えて好機をつくり、山田の適時三塁打などで一挙７点を加点。５回にも無死から８連打で突き放した。

　杜若は五回１死二、三塁、金原の犠飛で１点を返して一矢報いた。

中京大中京　０１０７６｜１４
杜若　００００１｜１
　（５回コールドゲーム）
（中）中井、祝、大西－江崎、浅井
（杜）家永、西脇、家永－北本

■愛知啓成　一気　３回好機に５点　豊川に逆転勝ち

　愛知啓成が序盤のリードを清水、鈴木の継投で守り抜いた。

　１点を追う啓成は３回、１死一、二塁から山本の二塁打で勝ち越し。さらに満塁とし、竹内が走者一掃の二塁打を放った。清水は７奪三振、被安打５。要所を占め、１失点に抑えた。

　豊川は岸本の犠飛で先制したが、４回に無死満塁の好機を逸したのが響いた。

愛知啓成　００５００１０００｜６
豊川　０１０００００００｜１
（愛）清水、鈴木－西村
（豊）川口、中西－服部
本塁打竹内（愛）

（2023年7月26日　中日新聞朝刊県内総合版より）