お知らせ 2023.07.08
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地域の人 温かかった 豊明・星城高生 花壇整備し交流

地域の人たちと一緒に花壇を整備する生徒たち=豊明市新栄町の大蔵池公園で
文部科学省は2019年度から「地域との協働による高校教育改革推進事業」をスタート。同校は21年度までの3年間、グローバルな視点を持つ地域(ローカル)のリーダー「SGL」を育てる推進校に指定された。また、22年度からは「総合的な探究の時間」を使い、独自に継続している。
指定を受けて以降、1年生はSDGs(持続可能な開発目標)学習や地域課題の発掘、2年生は具体的な課題の解決、3年生は社会貢献や進路を考える授業に取り組んできた。その中で、外国籍の子に日本語と市の魅力を伝えるかるた、高齢者向けに自宅でできる体操の動画などを作った。
「花溢れる街-」は、町の美化活動や地域住民との交流が目的だ。この日、整備したのは名鉄前後駅前や豊明団地など5カ所の花壇。そのうち同市新栄町の大蔵池公園では、生徒約80人が、高齢者らでつくる「サロン養元」「桜ケ丘老人クラブ桜寿会」「舘なかよし会」のメンバーと一緒に雑草を抜いたり、土を耕したりした。
女子生徒(16)は「地域の人との活動は初めてだったけれど、笑顔で道具の使い方を教えてくれて温かかった」とうれしそう。男子生徒(15)は「祖父母がいないので、交流が新鮮だった。みんな生き生きと活動していてびっくりした」と話した。舘なかよし会の清水稔さん(76)は「花を植えると世の中が明るくなるし、これを機に普段から互いにあいさつできる関係になれれば」と願っていた。
(2023年7月8日 中日新聞朝刊なごや東版より)